偶然見つけて挿し木・播種したトゲなしテリハノイバラの秋から翌春にかけての様子を紹介します。
2023年5月下旬から6月上旬にかけて挿し穂を3.5号のスリット鉢に鉢上げした後、10月には成長の良かった一部の株を4号ロングスリット鉢に鉢増ししました。
トゲなし個体からの実生で芽が出た4株のうち、育ちの良い3本は普通にトゲのある個体でした。特に一番左の株はとても元気で少しかわいそうだったのですが、この段階でトゲあり個体は処分しました。
どうやらトゲなしの形質は潜性遺伝*1のようです。トゲなし個体はそもそも珍しいし、生存競争においてもトゲありの方が有利でしょうから、トゲなしの子孫が簡単に得られないのは当然ですね。
軒下で管理していたためか、2月になっても葉が残っていましたが、不要枝や枝先を軽く剪定した後に古葉を落としました。
3月に入って新芽が展開、株元からベーサルシュートも出てきました。2年目の成長・開花が楽しみです。
トゲなしの個体ですが、新葉の展開時には葉裏にはっきりとしたトゲが確認できました。成葉になると、このトゲは触って僅かに引っ掛かりを感じる程度になると思われます。*2
*1:かつては「優性・劣勢」とされていましいたが、形質の優劣と誤解される恐れがあるため、2021年度から中学理科教科書でも「顕性・潜性」を使うようになったそうです。
中学理科「優性・劣性」から「顕性・潜性」に。遺伝の用語、2021年度から一斉変更 | ハフポスト NEWS
*2:2024/3/24追記