雑木と歩む庭

雑木の庭でのガーデニング記録

トゲなしテリハノイバラ(その1)

県内の海岸部を散策していたところ、ほぼトゲが無いテリハノイバラ(Rosa luciae)を見つけました。

2023/4/26
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

葉の裏には小さなトゲがあるようで触ると僅かに引っ掛かりを感じますが、茎にはトゲが無くすべすべです。

2023/4/26
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

海岸のゴミが吹き寄せられるような場所ですが、株元は太く大きく広がった株です。すぐ近くにも別の株が生えていますが、他は普通にトゲのある個体ばかりでした。

若いシュート 2023/6/5
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

若く太いシュートではトゲが無いのが、よりはっきりと分かります。

2023/6/5
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

2023/6/5
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

花の大きさ、花色は普通のテリハノイバラと変わらず、過酷な環境に生えているせいか花付きはあまり良くない印象です。香りは鼻を近づけてようやく感じる程度の微香で、こちらも普通の個体と同様でした。

トゲなしノイバラは台木用の系統がネットショップでも販売されており比較的容易に購入可能です。トゲなしテリハノイバラは過去には販売されていたようですが、2023年春頃の時点で購入可能なネットショップを見つけることはできませんでした。

トゲの無い野バラを育てたいのならトゲなしノイバラを購入するのが確実で花付きも良いと思います。テリハノイバラはつるが長く伸びる特性があるのでノイバラとは違った使い方ができると思い、殖やしてみることにしました。

2023/4/15

大きな株だったので枝を少し切ってもダメージは軽微と考えて枝を採取し、20cm程度の穂木を5本作りました。

2023/4/15

切り口にはルートン(発根促進剤)をまぶし、スリット鉢にパーライト鹿沼土を混ぜた用土を入れ、枝を挿しました。

2023/4/15

スリット鉢を水に沈めて用土に吸水させて枝を固定しました。その後は浅い腰水で水を切らさないよう管理しました。

2023/4/15

干からびた果実が残っていたので種も取ってみました。

2023/4/15

実を割って種を取り出します。

2023/4/15

発芽抑制物質を取り除くため数日間水に浸した後、充実した実を選り分けセルトレイに播種しました。

その後の状況については、その2で紹介します。

ripense.hatenablog.com