地植え~芽吹き
2022年にモッコウバラ以外では初めてとなるバラとしてデビッド・オースチンの'スノーグース'を迎え、年が明けた2023年1月に玄関脇に地植えしました。
地植え直後の株姿です。なるべく自然な姿で咲いて欲しいので、株立ちのアオダモに誘引しています。
春花
4月上旬には蕾が上がってきました。
アオダモやホスタ、ヤツデ 'スパイダーウェブ'の新緑と比べて 'スノーグース'の新緑は葉色が濃いようです。蕾も沢山上がってきました。
この頃には虫の活動も活発になり、チュウレンジハバチ、バラゾウムシ、ホソオビアシブトクチバと思われる蕾の被害が発生し、上がった蕾のうち2-3割は開花に至らなかったように思います。見つけた際にはテデトールで対処しましたが、なかなか追いつきませんね。
それでも、5月上旬には一番花が咲きだし、'ブリーズパルファン'に少し遅れながらも春花のコラボを楽しめました。
5月中旬頃が一番花付きが良かったと思います。遠目には綺麗なのですが、近づくと害虫の被害を受けた花がやや目立つのが少し残念でした。
5月下旬には 'スノーグース'では要注意とされるハダニが発生しました。水やり時の葉裏へのシャワーと、7月以降は月に3回程度のニーム噴霧のおかげか、その後ハダニは目立たなくなりました。
新芽には時々アブラムシが発生しましたが、歯ブラシなどでの除去で対応できました。
夏花
6月下旬頃までは株の充実を優先して蕾をピンチしていましたが、蕾が次々上がってピンチが追いつかなくなったので咲かせることにしました。
2番花の咲き始めた頃で、株元の白花ホスタは ’アボカド’, 寄せ鉢のアジサイは'アナベルコンパクト'です。
8月上旬にはクレマチス 'ミケリテ'とのコラボを楽しむことが出来ました。
秋口からの不調と秋花
9月中旬頃から下葉に黒い斑点が出始め、黄色く変色して落ちる葉が出てきました。
クロロシスなのか黒星病なのかよく分かりませんでしたが、その後の経過からすると黒星病だったように思います。
チュウレンジハバチの攻撃も続きます。
10月に入ってポツポツと秋花が咲き始めましたが・・・。
黒星病が発生してしまいました。この辺りは葉がありますが、日当たりの悪い下葉はかなり落ちてしまいました。
秋のチュウレンジハバチは細い新芽にも産卵するようで、産卵痕から先が枯れてしまう芽も出てきました。
産卵されれば当然幼虫も発生。
秋花の咲き始めはアプリコット色が入る場合が多いですが、この花は淡いピンクが花弁の外側に差していました。
花殻を摘んでおらず恥ずかしいのですが、これも記録と言うことで・・・。
名残の花と2024年シーズンに向けて
花の上でクモが獲物を待ち伏せしていました。このクモは1週間ぐらいこの周辺で待ち伏せを続けていました。
年明け2週目でかなり葉が落ちましたが、一部にはまだ青々とした葉が残っています。
雪の日の朝(12/22)の写真と同じ花枝です。年明け後はさすがにつぼみは開かないと思っていましたが、なんと今年の暖冬で花が開いてしまいました。タイミングを失いつつはあるのですが、1月中には葉落とし・剪定・誘引を済ませようと思っています。
'スノーグース'の大苗を迎えて鉢で管理した2022年は、害虫は出たものの、無農薬管理でも病気知らずで来ることが出来ました。しかし、地植えにした2023年は害虫被害と黒星病発生で 'スノーグース'本来のパフォーマンスを引き出すことが出来なかったように思います。
その原因としては薬剤散布をしなかったことはもちろんですが、株元がアオダモの葉陰になる場所に植えてしまったこともあるかと思います。薬剤散布については庭の生物多様性を高めていきたいと思っているので、これからもほぼ無農薬でチャレンジしていきたいと思っています。
日照については、朝日が株元に入るよう玄関先の階段ギリギリに植替えることも考えたのですが、植替えストレスで却って調子を落とすことが不安なのと、株自体が力を付けてくれることを期待して植え替えせず、2024年もこのままの場所で様子を見ていこうと思っています。