雑木と歩む庭

雑木の庭でのガーデニング記録

庭の様子(2024年2月12~18日)早春の花たち

中高木の冬季剪定を2月上旬に終えた後、週末はクレマチスなどの植替え・鉢増し作業を中心に庭仕事を進めていました。

我が家の庭は落葉樹主体で構成しているので、冬の間は少し淋しい感じなのですが、早い時期から咲く植物を少しずつ増やしてきましたので、今回はそんな花たちを紹介したいと思います。

2024/2/12
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW

スノードロップは1月下旬から咲き始めていますが、2月に入って少し花数が増えてきました。

2024/2/18
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

バイカオウレンも1月下旬に最初の一輪が開いた後、花数を増やしてきました。

スノードロップバイカオウレンも、一般的な園芸種に比べると小さな花なのですが、冬枯れの林床で健気に咲く姿はとても愛らしく感じます。

2024/2/18

こちらは地植え2年目のカラス葉ヒメリュウキンカです。夏の間は休眠期で地上部が無くなるので心配だったのですが、暑かった昨夏を越すことが出来たようです。

20234/2/18

なんと、2月中旬なのにシランが芽出しを始めてしまいました。今年は本当に暖かい冬ですね。

2024/2/18

イソギクは花が茶色になった後も花枝を残していたのですが、木質化した昨年の花枝をカットして、株元から出てきた新芽に更新しました。後方ではスイセンの芽が顔をのぞかせています。

2024/2/18

東側、通り沿いのバイカオウレンです。先に紹介した南面に比べて日照時間が短いためか、開花は少し遅く、花枝も短いようです。

1月の寄せ鉢 2024/1/4

玄関前の寄せ鉢はクリスマスローズを主体にしていますが、1月は園芸店で購入したばかりの開花株で構成していました。手前が、木立ガーデンさんのニゲル 'パウロ'(メリクロン)、奥が吉瀬園芸さんの糸ピコティのダブルです。ニゲル 'パウロ'は花が横向きのうえ、花上がりも抜群ですね。

入れ替え後の寄せ鉢 2024/2/18

開花株の花が終わってきたところで、我が家で夏を越した株が開花を始めたので、玄関先の寄せ鉢を一部入れ替えました。

2024/2/18

芳香性の原種クリスマスローズ リグリクスです。昨年は柑橘系の香りを感じたのですが、咲き始めのためか今年は今のところ香りを感じません。

2024/2/18

ニゲル `バーブームシフラ'(メリクロン)です。2022年12月に園芸ネットで購入した訳あり半額株(4号ポット)で、昨シーズンは咲きませんでした。今年は深い緋色の綺麗な花を咲かせてくれました。

2024/2/18

こちらも昨シーズン購入したフォエチダス  ‘ゴールドブリオン’です。黄金葉が売りの品種ですが、昨年夏頃から葉に黒班が出てしまったのが残念です。

2024/2/18

農産物直売所で購入し、2022年1月に玄関前のアオダモ株元に植え込んだ株です。昨シーズンは咲きませんでしたが、今年は1輪花を上げてくれました。ごく普通の一重咲きですが、個人的には好みの花色・花型です。今回は壁を向いて咲いてしまったのがちょっと残念ですが、来年はちゃんと前を向いて咲いてくれることを期待しています。

レモン'璃の香'(2021~2023年)

1年目

品種選びと植付け

我が家の果樹としては、ブルーベリーとジューンベリー(果樹と言えるか微妙ですが)を地植えにしています。香酸柑橘(柚子やレモンなど酸っぱい果汁や香りを楽しむ柑橘)も庭に欲しいという思いがありました。本やネットで品種を調べてみたところ、'璃の香'という品種が目に留まりました。

'璃の香'は農研機構が作出したリスボンレモンと日向夏の交配品種で、果実が大きく果汁が豊富、酸味はまろやか種が少ないうえ、病気に強くトゲ少なめで耐寒性もまずますとのことで、注目の新品種のようでした。

www.naro.go.jp新品種なので価格はかなり高めだったのですが、少しでも早く収穫したいと思い1.5mの大苗を大福樹苗園さんのネットショップから購入しました。

届いた苗 2021/1/23

地植えで育てるか、鉢植えにするかについては、我が家の庭は既に雑木がたくさん入っていて日当たりの良い場所が殆ど残っていないこと、県内でも我が家より温暖な地域で地植えのレモンを育てている方が寒波で寒害に遭ったとの話を聞いたこともあり、鉢植えで育てることにしました。

レモン苗の植え付け時には3本立ちの開芯樹形にするため、主幹をかなり切り詰めるのが推奨されているようですが、せっかくの大苗なので切り詰めるのはもったい無いと思い、穂先を軽く剪定してテラコッタの40cm鉢に植付けました。

2021/4/18

2021/4/18

4月には新梢が伸び出し、蕾も膨らんできました。

斜め植え準備

その後、「現代農業」で、「カンキツの斜め植え&腹接ぎ」という記事を読みました。

これは、斜めに苗を植えることで頂芽優勢を抑制し、元の穂先に実が付きやすく早く収穫できる。株元から出た枝を主幹候補にして伸ばすことで最終的には通常の開芯樹形に仕立てることが可能。さらに安価な品種の株元に高価な品種を接木することで低コストで成園できるという技術でした。

接木はともかく、成長も収穫も早くなるというのは非常に魅力的だったので試して見ることにしましたが、苗は既に立てて植えてしまっています。

そこで、斜めへの植え換えはある程度根が張るであろう翌3月頃まで待つことにし、鉢ごと斜めに置くことで頂芽優勢を抑制することにしました。

2021/11/7

レンガに鉢の片端を載せ、鉄筋杭で倒れないよう支えて夏前頃から斜め管理を始めたところ、狙い通り株元の枝が伸びてきました。しかし、残念ながら2021年は全く実が成りませんでした。

2年目

2022/3/12

冬の間は霜に当たらないよう南側の軒下に置き、風よけに筒状にしたポリ袋を掛けて管理していましたが、すす病が発生して葉の表面が黒く汚れてしまいました。写真を見直すと葉色も黄色くなってしまっていますね。

斜め植えに移行

植え直し前 2022/3/13

傾けて管理を続けた鉢を正立に戻した様子です。

植え直し後 2022/3/13

鉢を立てた状態でも主幹が斜めに傾くよう植え直した後の状態です。鉢の表面はバークチップでマルチングしています。

2022/10/1

2022年は夏の写真を撮っておらず、いきなり10月の状態です。相変わらず葉色が悪く、葉数もあまり増えていません。この年も花は咲いたのですが、実は一つも残りませんでした。

今にして思えば、購入時18cmポットぐらいだった苗を一気に40cm鉢に鉢上げしてしまったので栄養成長が優先されて、2年目も実が付かなかったのかも知れません。若いうちから実を付けさせて株の成長を遅らせるよりは良かったと思いたいのですが、早く収穫したくて高価な大苗を買った意味は何だったのかと複雑な心境です。

3年目

2023/3/26

2022-2023年の冬も南側軒下でポリ袋風よけ管理を行ったところ、この年もすす病が発生しました。すす病を放置するのは良くないと思い、消毒用エタノールを含ませたキッチンペーパーで葉の表面を拭いて表面のカビを除去しました。その後すす病は目立たなくなり、エタノールの薬害も目で見える限り無かったので効果はあったようです。

2023/4/23

アゲハの幼虫が時々発生しますが、アゲハを養えるほどの葉数は無いので、テデトールで対処しました。

2023/5/20

鉢植えとは言え、3本開芯仕立てにすると庭が狭くなるので、ウッドフェンスに添わせるエスパリエ仕立てで樹形を作る方針です。

2023/5/20

待望の小さな果実が見つかりました。

ミカンコナジラミ対策

2023/5/20

'璃の香'を入れた年から枝葉を触ると白い小虫が飛び立つのは認識していたのですが、ミカンコナジラミの成虫だったようで、葉裏に幼虫が発生していました。どうやら、すす病もミカンコナジラミが原因だったようなので、葉裏に幼虫を見つけた際にはなるべく歯ブラシで掻き落とすようにしました。

その後、7月頃からバラのために散布したニームの残りを'璃の香'にも散布するようにしました。

果実の成長

2023/6/10

果実は2つ残り、だんだん大きくなってきました。アゲハの卵が付いています。これも見つけ次第除去!

アゲハチョウ(ナミアゲハ) 2023/9/3

卵や幼虫が付いているとテデトールしてしまいますが、アゲハが庭に来ると嬉しいものです(勝手ですが・・・)。

2023/9/18

コナジラミ対策や施肥に気をつけたおかげか、葉色が大分濃くなっています。

2023/11/19

11月には黄色く色付いてきました。

2023/12/3
収穫

2023/12/24

'璃の香'の収穫時期は11月下旬頃が適期のようですが、なんとなく先送りしてしまい、12月下旬に収穫しました。収穫できたのは2個で、266gと211gでした。農研機構の資料では'璃の香'の果実重量は198gとなっています。着果数が少なかったおかげか大きめのサイズで収穫することが出来ました。

2024/1/3
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

カットしてみると、触れ込み通り果皮が薄くてタネは少なく、果汁もたっぷりでジューシーです。香りは交配親の日向夏とレモンの中間と言った感じで、レモンらしい香りを求める方には少し物足りないかも知れません。酸味は普通のレモンよりも確かにまろやかですが、そのまま囓るとやっぱり酸っぱい顔になってしまいます(>_<)。

1個をはちみつレモンに、もう1個は料理に絞って使い、どちらも美味しく頂きました。

'璃の香'はたっぷりの果汁を活かして、ジュースや製菓材料に使うのが一番持ち味を発揮できるように思います。収穫量が増えてきたら色々と試してみたいものです。

雨樋の落ち葉対策

我が家では、室内への日射軽減や近景に緑が見えることで庭に奥行を感じさせる効果を狙って高木を敢えて家際に植えています。

南面のイロハモミジ 2022/7

南面のコナラ 2022/7

なるべく枝葉が屋根に掛らないよう剪定してはいますが、雨樋に落ち葉が溜まって縦樋が詰まってしまうリスクはどうしても高くなってしまいます。

雨樋掃除用に10尺の脚立を立てたところ 2023/2

作庭をお願いした造園業者さんに剪定用脚立の調達を相談した際には、9尺程度で良いだろうと思っていたのですが、「10尺でないと雨樋の手入れは出来んよ」と言われ、造園業者さんを通じて10尺の脚立を仕入れて貰いました。実際に作業してみると雨樋の高さは地面から約3.2mありますので、9尺の脚立で雨樋の手入れをするのは困難だったと思います。

作庭直後の南側雨樋 2021/2

我が家の雨樋はパナソニックのファインスケアという商品でメーカーのシステム図*1を見ると落ち葉よけも用意されているようですが、脚立に上ってみるとぽっかりと穴の空いた集水器が付いているだけでした。敢えて家際に高木を植える施主は希でしょうし、私の方から落ち葉よけを付けるようお願いもしなかったので仕方無いですね。

2021/2

このままでは縦樋に落ち葉などが詰まってしまう可能性が高いため、ステンレスの亀甲網で落ち葉よけを作って縦樋の入口にセットすることにしました。

縦樋にセットした亀甲網の落ち葉よけ 2021/2

雨樋に落ち葉が溜まっても、亀甲網が縦樋への落ち葉の流入を防ぎ、網目から雨水は樋に抜けるだろうとの目論見です。

南面リビング前の縦樋 2021/2

南面リビング前はコナラ・イロハモミジ・アカシデの3本の高木があり、落ち葉やドングリが軒樋に溜まる可能性があるため、丸くした亀甲網の上を広めの平面網で覆う2段構えの対策としました。

2022年の冬から毎年、高木の剪定に合わせて雨樋の落ち葉掃除をしています。

南面リビング前の雨樋(掃除前) 2023/2

南面リビング前の雨樋(掃除前)2024/1

それなりに落ち葉は溜まっていましたが、3本の高木が軒先に植わっている割には落ち葉が少ないように思います。雨樋に落ち葉が一度入っても、冬の風で外に飛ばされるものも多いのではないでしょうか。

また、この場所に引っかかっている落ち葉は、すぐ近くに植わっているイロハモミジとアカシデが多いようです。一番奥のコナラは、葉が厚いうえにドングリも生るので一番やっかいだと思いますが、遅くまで枝に枯れ葉を付けているので、雨樋掃除と合わせた剪定作業で枝ごと葉を落としており、雨樋に溜まる量は少ないようです。ドングリについては樹高がまだ高くないためか、今のところ雨樋に落ちたのを見たことはありません。

北面の雨樋(掃除前)2023/2

北面の雨樋(掃除前)2024/1

北面には高木を植えていないのですが、南面のイロハモミジや東面のアカシデ、100mほど離れた団地のクスノキなど、風で飛ばされた葉っぱが多少溜まるようです。

縦樋から取り外した落ち葉よけ 2024/1

落ち葉よけを取り外してみると腐った落ち葉や泥状の物が絡みついています。脚立に上がって雨樋を見ると分かるのですが、屋根に降った塵が結構流れ込んでいるようです*2

亀甲網の落ち葉よけは、風で飛ばされないため長めに作って下部を縦樋に差し込むようにしていたのですが、この構造だと下部に針金が密集して泥が絡みついてしまい、かえって樋を詰まらせてしまいそうです。

下部をカットした落ち葉よけ 2024/1

そこで、落ち葉よけの下部を短くカットして、針金が密集しにくいようにして再度セットしました。

差し掛けの落ち葉よけ(当初) 2021/2

差し掛けの落ち葉よけ(改善後) 2024/2

そういえば差し掛け*3の落ち葉よけは、当初細かいメッシュで作っていたのですが、お隣の新築工事で飛散した大鋸屑(おがくず)が詰まって雨樋が溢れてしまい、亀甲網製に取り替える失敗をしていました。

雨樋の詰まりを防ぐためには縦樋への異物流入防止と、異物流入を防ぐスクリーン自体の目詰まり防止のバランスが重要だと思われます。

今のところ雨樋の掃除を毎年行わなくても、直ちに落ち葉で樋が詰まってしまうことは無いと思いますが、雨樋掃除を剪定と合わせて行うことで、年に1回は必ず実施できますし、普段は見ることが出来ない屋根の状態確認(といってもざっくり見るだけですが)にもなるので、今後も続けていこうと思っています。

*1:今回の記事を書くために初めてシステム図を確認しました。雑木の庭を造る前提で家を建てたのに詰めが甘かったですね。

*2:古い屋根の詰まってしまった縦樋(落ち葉よけ無し)を掃除したことがあるのですが、落ち葉そのもので詰まったというよりは、長年の間に溜まった塵や腐植質の上に生えた苔が最終的に縦樋を詰まらせたようでした。

*3:テラス屋根の山口方言

庭の様子(2024年1月24日~28日)雪の朝と冬の下草

この冬一番の寒波で滅多に雪が積もらない当地でも庭や道路に雪が積もりました。

2024/1/24
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited(次の2枚も)

2024/1/24

2024/1/24

2024/1/24
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW

今年は1月中旬頃から、鳥のために種子ミックスとミカンを庭に出しています。スズメは餌を出したその日から種子ミックスを食べにやってきたのですが、どういうわけかミカンにはメジロはおろかヒヨドリさえも全く寄りつきません。

ヒヨドリの鳴き声は近所から聞こえるのですが、何か環境の変化があったのでしょうか?

2023年の庭に来た野鳥については、こちらをご覧頂ければと思います。

ripense.hatenablog.com

ripense.hatenablog.com

2024/1/28
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited(この日の他の写真も)

ホトトギス'青藤'のシードヘッドです。ゆらゆらと宙に浮く感じが面白いので切らずに残しています。

2024/1/28

イソギクの花はさすがに痛んできましたが、花の黄色と茶色、緑葉と一部の紅葉した葉のコントラストが渋いながらも美しいと思います。

2024/1/28

原種シクラメン コウム ヘデリフォリウム (だったと思います)の周りから、こぼれ種で小さな芽が出てきました。少しずつでも増えてもらえると嬉しいです。

2024/1/28

気の早いバイカオウレンが1輪咲いていました。高木の根で乾燥気味の場所ですが、夏を越してくれたので、これからが楽しみです。

2024/1/28

2021年秋に植えたスノードロップです。3年目の今年も花を見せてくれましたが、だんだん花数が少なくなっているように思います。

ヤブコウジ 2024/1/28

2024/1/28

折れてしまったノガリヤス(カラマグロスティス ブラキトリカ)の穂ですが、アジュガの銅葉やオオシマカンスゲの黄金葉と併せて見ると味わいがあるので、しばらくそのままにしておこうと思っています。

ハイノキの衰弱と根回し・植替え

植栽

ハイノキの花 2022/4/16

ハイノキは常緑樹でありながら、葉が密に茂らず幹枝を透かして見ることができる涼やかな樹形である上、春には清楚な白花も楽しめることから、雑木の庭の人気樹種の一つだと思います。

私の庭にも是非取り入れたいと思い、希望する樹種として造園業者さんに伝え、作庭時に1本植えて貰いました。

ripense.hatenablog.com

植栽2ヶ月後のハイノキ 2021/2/14

竣工時(2021年1月)の植栽配置

樹高1.8mの3本株で、植栽場所はリビングの正面のヤブツバキとブルーベリーの間です。

ripense.hatenablog.com

2021/11/21

衰弱の進行

植栽2年目の春 2022/4/16

しかし、植栽2年目頃から少しずつ枯れ枝が目立つようになってきました。

植栽3年目 2023/2/12

植栽3年目を迎えた冬には葉がかなり少なくなり、淋しい姿になってしまいました。

ハイノキは山口県では標高500m程度の山地で高木下に低層木として自生しているのを見たことがあります。植栽場所は南境界ぎりぎりに隣家の差し掛けがありますが、太陽高度が高い時間帯には直射日光が当たるので、日当たりで弱ってしまったように思いました。

移植前の植栽配置と移植構想 2023/4/12

また、ハイノキの向かって左手にあるヤブツバキは南側の植栽の中で少しリビング側に張り出すように植えられています。幅の狭い南庭の植栽帯で平面的になりがちな植栽配置を立体的にする効果はあるのですが、リビング前が少し狭くなるのとヤブツバキ後ろの空間を活かしにくいことが気になっていました。

そこで、ハイノキをヤブツバキが植わっている場所の後ろに移植し、ハイノキが植わっている場所にヤブツバキを移すことで、ハイノキをアオダモヤブツバキで挟んで日射を軽減してはどうかと考えました。

しかし、既に弱っているハイノキをそのまま移植してしまうと根が傷んで更に弱らせてしまう可能性があります。そこで根回しを事前に行った上で移植することにしました。

根回し

ハイノキの根鉢 2023/2/26

まず根鉢の周りの土を掘り出します。周辺の表土はバーク堆肥でマルチングしたり、下草が根づいたりしたことで、有機質に富んだ黒っぽい良い土になっていますが、少し深い場所は作庭時に敷き込んだ真砂土そのままの状態に近いようでした。

ハイノキの根鉢(アップ) 2023/2/26

根鉢の周りを確認して驚きました。生産者による出荷前に作られたと思われる根鉢の外には、ほとんど根が伸びていなかったのです。このような状態ではハイノキが衰弱するのも無理はありません。

移植時にせっかく伸びた根を切ってしまわないため、堀上げた穴の外周にカットした堆肥のプラ袋を敷き込んで、遮根シートとしました。その後、掘り出した根鉢の周りをバーク堆肥で埋め戻しました。バーク堆肥には発根促進効果があるそうです。

なお、この方法は「絵で分かる樹木の育て方(講談社)」で紹介されていた林試式移植法を参考にしました。

ヤブツバキの根鉢 2023/2/26

ヤブツバキも同様に作業しました。この写真右上のハイノキは根回し・埋め戻し作業を終えた状態です。

ヤブツバキの根鉢(アップ) 2023/2/26

ヤブツバキの根鉢からはかなり根が出ているように見えますが、穴の外周から出ている根は隣のアオダモの根だったので、侵入してきたアオダモの根の方が多かったのかも知れません。

根回し後の経過

2023/6/10

根回し約4ヶ月後のハイノキです。2月の写真と比べると少し葉が増えたようです。根鉢の周りを遮根シートで囲んでいるので、水やりは多めに与えていました。

その後、3本株のうち1本は葉が殆ど芽吹かなかったので株元でカットしたため、2本株になってしまいました。

移植直前 2024/1/6

常緑樹は梅雨前頃が移植適期とされているようですが、その時期だと移植時に周辺の草花を傷めてしまうため、根回し11ヶ月後となる2024年1月に移植を行うことにしました。

移植

2024/1/6

 

まず、ハイノキの移植先となるヤブツバキ後ろのスペースに植え穴を掘ります。この場所には写真上の方に写っているアオダモの根がかなり伸びていたため、この根を切断する必要がありました。

次に、植え穴の底には排水を促すため、縦穴を掘って軽石で埋め戻しました。

ripense.hatenablog.com

その後、植え穴の土にはバーク堆肥とパーライトを混ぜ込んで土壌改良し、旺盛に伸びてくるアオダモの根にハイノキが負けないよう、アルミメッシュを敷き込んで根域制限を図りました。

カナヘビ 2024/1/6

この際に冬眠中のカナヘビを掘り起こしてしまいました。穴を掘らない場所に落ち葉を掛けて戻しておきましたが、無事に冬を越してくれることを願います。

ハイノキの根鉢 2024/1/6

根回ししていたハイノキを堀上げたところです。バーク堆肥の効果でしょうか、根鉢の側面には沢山の細根が伸びていました。

ところが、根鉢の底面には全くといって良いほど根が伸びていません。

ハイノキの根鉢(底面掻き落とし後) 2024/1/6

根鉢は粘土質の土を堅く突き固めて作られているようで、このままでは移植後も下方向に根を伸ばすのは難しいと思われました。そこで、根鉢底面の土をある程度掻き落として植えることにしました。

ヤブツバキの根鉢 2024/1/6

ツバキは直根性なので移植時に下に伸びた根を切ってしまうのが心配だったのですが、その心配は杞憂でした。ハイノキと同様、側面は旺盛に発根している一方、底面の発根は殆どありませんでした。

2024/1/6

ヤブツバキを掘り起こした穴です。こちらも土壌改良を施して埋め戻しました。

2024/1/8

ハイノキの植わっていた場所にヤブツバキを、ヤブツバキが植わっていた場所に鉢で管理していたコムラサキを植付け、下草を植え戻して移植作業終了としました。

樹木の植え付け時には、通常は水で土と根鉢を密着させる水極めや、土を棒などで突き込んで密着させる土極めを行います。しかし、根回しの際に根鉢をバーク堆肥で軽く埋め戻した状態での発根が良好だったことから、今回はあえて水極め・土極めせず、根鉢の周りの土を軽く踏み込んだだけとし、支柱で移植樹を支えることにしました*1

まとめ

2024/1/8

弱っていたハイノキはアオダモヤブツバキの間に移植したので、夏場でも直射日光を受けることは少なくなると思います。又、事前の根回しと植え穴の土壌改良で根張りの改善も期待したいところです。

ハイノキが弱った原因については、日射が強すぎたこと、植栽時の土壌改良が不十分だったこともあると思いますが、ガチガチに固まった粘土質の根鉢で根の呼吸・伸長が妨げられていたことも影響していたと思います。

粘土質の土で根鉢を作ったのは移植時の根鉢の崩れ防止の意味があるでしょうし、同時に植栽したアオダモなど他の樹種は問題なく育っているので粘土質の根鉢が必ずしも悪いわけではないと思います。ですが、ハイノキなど樹種によっては発根を優先した根鉢の作り方を検討して頂きたいものです。

*1:今回は2本とも2m以下の低木だったので、この方法でも大丈夫と判断しました

ワイヤーメッシュを使ったラウンドトレリスの自作

鉢植えのシュラブローズ 'ブリーズパルファン'を迎えてからの記録は先日ご紹介しました。その中で少し触れたワイヤーメッシュ利用のラウンドトレリスDIYについて紹介したいと思います。

ripense.hatenablog.com

誘引前の 'ブリーズパルファン' 2023/10/9

この鉢を玄関前に置くためにはオベリスクやトレリスに誘引する必要がありますが、市販の飾りが付いた商品は雑木主体の我が家の庭には似合わないかなという思いがあったので自作してみることにしました。

ネットで自作された方の記事を読んだり、ホームセンターを下見したりして、「ワイヤーメッシュをカットすればラウンドトレリス風になる?」と思いつきました。

ワイヤーメッシュは切断や曲げ加工のしやすさを考え、線径3.2mm、100mmメッシュ、1×2mサイズの物を購入しました。今回初めてワイヤーメッシュを扱ったのですが、ホームセンターで販売されているワイヤーメッシュには防錆油が塗られていることを知らず、下見の際にうっかり素手で触って手が真っ黒に汚れてしまいました。

そこで、車(シエンタ)の後部座席を倒してブルーシートを敷いて持ち帰ったのですが、ギリギリのサイズで苦労したので、素直にホームセンターの軽トラ貸し出しサービスを利用すれば良かったです。

購入したワイヤーメッシュ 2023/10/9

まずはブルーシートの上に置いてぼろ布で防錆油を拭き取りました。汚いシートで恐縮ですが、茶色の汚れは木材塗装の養生に使った際に付いたものです。

縦幅半分になるようワイヤを切断 2023/10/9

2023/10/9

グレーチングの角にメッシュを押し当て、2マス×2マスのL字型に曲げました。ワイヤが細いので曲げるのは簡単です。

2023/10/9

ワイヤが飛び出た部分は危ないので異形鉄筋とプライヤーでP字状に先を曲げました。

2023/10/9

防錆油を焼き切るのと黒錆の被膜で赤錆を防ぐ効果を狙ってガスバーナーでワイヤを赤熱させました。加熱に使ったのは最近めっきり使わなくなってしまったアウトドア用のバーナーとボンベです(EPIのバーナーでプリムスのボンベを使っているのは自己責任でやってますのでマネしないでくださいね)。

ワイヤ塗装が面倒だったのと、ガスボンベ在庫消化の意味もあってこの作業をしましたが、結構時間が掛りました・・・。

2023/10/9

黒錆皮膜処理後の部材です。クレマチスのような蔓の柔らかい植物ならこのままで良いと思いますが、バラを誘引したらメッシュの間隔が狭いので間違いなく枝を折ってしまいそうです。メッシュの間を抜いて隙間を空ける必要がありますが、この日はここで時間切れとなりました。

2023/10/14

メッシュの隙間を広げるため、不要な横線を切断しますがメッシュの交点は溶接されているので短いワイヤが残ってしまいます。切断面が尖っていて危険なので除去が必要です。このようにペンチでつまんで左右に捻ると比較的簡単に外れますが、外すべき数が多いので結構疲れました。しかも、せっかく先端曲げ加工した部分も殆どを取り外す羽目に・・・。

2023/10/14

3.2mmのワイヤで柔らかいのでメッシュが多い方が剛性を確保できるのですが、バラの枝を折らないよう誘引するため、横線は上部3本、下部1本まで減らしました。

この形の部材が2つ出来たので、これを「コ」の字型に結束バンドで繋ぎました。

2023/11/19

'ブリーズパルファン'は8号鉢に植え、それを10号鉢の中に入れた2重鉢にしているので、8号鉢と10号鉢の隙間にラウンドトレリスを挟んで固定しています。

メッシュをかなり抜いたので剛性に不安はありましたが、コの字型に繋いだので思ったよりはしっかりしています。鉢増しして土に挿す必要が生じた時にはワイヤが曲がってしまうと思いますが、その際には鉄筋などを支えにすれば良いかなと思っています。

ワイヤーを焼いて黒錆皮膜を作ったはずですが、屋外に置いているためかワイヤーは既に赤さび色になってしまっています。黒錆を付けた分、何もしないよりは腐食が進みにくいとは思っているのですが・・・。

ワイヤーメッシュで自作したこのラウンドトレリス、材料費はワイヤーメッシュ代のみで758円でした。しかし、平面で使わずラウンドトレリスにしたために、せっかくのメッシュを大幅に抜く必要が生じてしまい、かなりの手間を掛けてしまいました。

ワイヤーメッシュを作ってDIYを行うのならメッシュを活かせる使い方をするべきでしたが、シュラブローズ誘引の目的は果たせたので自分の中では良しとしています。

バラ 'スノーグース' 2023年

地植え~芽吹き

2022年にモッコウバラ以外では初めてとなるバラとしてデビッド・オースチンの'スノーグース'を迎え、年が明けた2023年1月に玄関脇に地植えしました。

ripense.hatenablog.com

地植え後 2023/1/23

地植え直後の株姿です。なるべく自然な姿で咲いて欲しいので、株立ちのアオダモに誘引しています。

動き出した芽 2023/2/23

芽吹き 2023/3/11

春花

蕾 2023/4/9

4月上旬には蕾が上がってきました。

2023/4/23

アオダモやホスタ、ヤツデ 'スパイダーウェブ'の新緑と比べて 'スノーグース'の新緑は葉色が濃いようです。蕾も沢山上がってきました。

チュウレンジハバチ類 2023/4/23

バラゾウムシ被害 2023/4/30

ホソオビアシブトクチバ被害? 2023/4/30

この頃には虫の活動も活発になり、チュウレンジハバチ、バラゾウムシ、ホソオビアシブトクチバと思われる蕾の被害が発生し、上がった蕾のうち2-3割は開花に至らなかったように思います。見つけた際にはテデトールで対処しましたが、なかなか追いつきませんね。

一番花 2023/5/4

2023/5/4

それでも、5月上旬には一番花が咲きだし、'ブリーズパルファン'に少し遅れながらも春花のコラボを楽しめました。

2023/5/13

2023/5/13

5月中旬頃が一番花付きが良かったと思います。遠目には綺麗なのですが、近づくと害虫の被害を受けた花がやや目立つのが少し残念でした。

ハダニ被害 2023/5/27

ハダニ 2023/5/27

5月下旬には 'スノーグース'では要注意とされるハダニが発生しました。水やり時の葉裏へのシャワーと、7月以降は月に3回程度のニーム噴霧のおかげか、その後ハダニは目立たなくなりました。

アブラムシ発生 2023/5/28

新芽には時々アブラムシが発生しましたが、歯ブラシなどでの除去で対応できました。

夏花

2023/6/6

6月下旬頃までは株の充実を優先して蕾をピンチしていましたが、蕾が次々上がってピンチが追いつかなくなったので咲かせることにしました。

2023/7/8

2番花の咲き始めた頃で、株元の白花ホスタは ’アボカド’, 寄せ鉢のアジサイは'アナベルコンパクト'です。

2023/7/8

2023/8/12

2023/8/12

8月上旬にはクレマチス 'ミケリテ'とのコラボを楽しむことが出来ました。

2023/8/27

秋口からの不調と秋花

2023/9/18

2023/9/18

2023/9/18

9月中旬頃から下葉に黒い斑点が出始め、黄色く変色して落ちる葉が出てきました。

クロロシスなのか黒星病なのかよく分かりませんでしたが、その後の経過からすると黒星病だったように思います。

2023/9/18

チュウレンジハバチの攻撃も続きます。

2023/10/8

10月に入ってポツポツと秋花が咲き始めましたが・・・。

2023/10/8

黒星病が発生してしまいました。この辺りは葉がありますが、日当たりの悪い下葉はかなり落ちてしまいました。

2023/10/8

秋のチュウレンジハバチは細い新芽にも産卵するようで、産卵痕から先が枯れてしまう芽も出てきました。

2023/10/8

産卵されれば当然幼虫も発生。

2023/10/28

秋花の咲き始めはアプリコット色が入る場合が多いですが、この花は淡いピンクが花弁の外側に差していました。

2023/10/29

2023/11/11

2023/11/11

花殻を摘んでおらず恥ずかしいのですが、これも記録と言うことで・・・。

名残の花と2024年シーズンに向けて

2023/12/3

花の上でクモが獲物を待ち伏せしていました。このクモは1週間ぐらいこの周辺で待ち伏せを続けていました。

雪の日の朝 2023/12/22

2024/1/13

年明け2週目でかなり葉が落ちましたが、一部にはまだ青々とした葉が残っています。

2024/1/13

雪の日の朝(12/22)の写真と同じ花枝です。年明け後はさすがにつぼみは開かないと思っていましたが、なんと今年の暖冬で花が開いてしまいました。タイミングを失いつつはあるのですが、1月中には葉落とし・剪定・誘引を済ませようと思っています。

'スノーグース'の大苗を迎えて鉢で管理した2022年は、害虫は出たものの、無農薬管理でも病気知らずで来ることが出来ました。しかし、地植えにした2023年は害虫被害と黒星病発生で 'スノーグース'本来のパフォーマンスを引き出すことが出来なかったように思います。

その原因としては薬剤散布をしなかったことはもちろんですが、株元がアオダモの葉陰になる場所に植えてしまったこともあるかと思います。薬剤散布については庭の生物多様性を高めていきたいと思っているので、これからもほぼ無農薬でチャレンジしていきたいと思っています。

日照については、朝日が株元に入るよう玄関先の階段ギリギリに植替えることも考えたのですが、植替えストレスで却って調子を落とすことが不安なのと、株自体が力を付けてくれることを期待して植え替えせず、2024年もこのままの場所で様子を見ていこうと思っています。