雑木と歩む庭

雑木の庭でのガーデニング記録

庭の様子(2024年4月20日)緑深まる庭とアオダモの株抜き

4月も下旬にさしかかり、庭の緑もだいぶ濃くなってきました。

道路に面した東の庭の様子から紹介したいと思います。

ヤマボウシ(下)とアカシデ(上) 2024/4/20

イカカラマツが欲しいと思っていたところ、先日植木市で見つけたタイワンバイカカラマツです。開花株を植付けたばかりですが、とても可愛いです。この場所で根付いてほしいものです。

ご近所さんから頂いたもので品種がよく分からないのですが、小型で距(きょ)が無いことからバイカイカリソウだと思います。とても可憐なのですが、同じ時期に頂いた他のイカリソウと比べてあまり増えていないようです。

我が家の原種系チューリップの中で最後に咲いたのはバタリーニ 'ブライトジェム'となりました。これは、2023年11月に球根で植え付けたものです。東の庭は山野草主体なので、元気な黄色で園芸種に似た花型の 'ブライトジェム'は、ちょっと浮いてしまった気がします。シーズン後に堀上げて場所を変えようと思います。

南の庭ではシランの開花が始まりました。今年は芽出しが2月中旬とかなり早かったのですが、その後の季節外れの降雪で葉先が少し痛んでしまいました。

クジャクシダが柔らかな新芽を広げていました。その後ろの黄金葉ヤブラン  ‘ピーディー インゴッド’の新芽もとても鮮やかです。 ‘ピーディー インゴッド’は2022年12月に植付けたのですが、2023年は新芽がダンゴムシに囓られてほとんど大きくなれませんでした。黄金葉は色素が少ない分、普通の品種より柔らかくて美味しいのかも知れません。今年は株に力が付いて食害を乗り越えてほしいものです。

2024/4/20

アネモネ シルベストリスの雌しべにムカデの仲間が上っていました。よく見ると雌しべにダニの仲間なのか小さな虫のようなものが見えるので、これを食べに来たのかも知れません。

一週間前のアネモネ シルベストリス 2024/4/13

2024/4/20
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited
(f4.5,1/60,ISO320)

2シーズン目のティアレラ 'ピンクスカイロケット'が今年も花火のような花を見せてくれました。この場所は高木の根に水分を取られて乾燥気味なので、ティアレラ が残ってくれるか不安だったのです。

後ろに写っている黄花はカラス葉ヒメリュウキンカで、3月中旬から1ヶ月以上咲き続けています。

不調だったため、根回し後に移植したハイノキが開花しました。葉の量はあまり変っていないと思いますが、花付きは昨年の春よりも良いように思います。

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アオダモ(株抜き前)

玄関前のアオダモは7本株だったのですが、矢印の株が玄関前の植栽スペース(特にバラ 'スノーグース'の株元)を日陰にしてしまうので、この株を伐採することにしました。

アオダモ(株抜き後)

本来ならば冬の休眠期に行うべき作業でしょうが、大枝を切ってその株を弱らせるような作業とは違い、その株を不要として根元から切ってしまう作業なので、大きな問題は生じにくいだろうと判断しました。アオダモの株を1本抜いたことで、'スノーグース'の株元や寄せ鉢の周辺が明るくなりました。

バラ 'スノーグース'

バラ 'ブリーズパルファン'

バラの蕾が上がってきました。ハバチやイモムシに葉を少し囓られていますが、今年は今のところバラゾウムシの被害には遭っていません。ローズニームを週に1回程度散布しているので、多少は忌避効果が出ているのかも知れません。

庭の様子(2024年4月1~13日)新緑の庭と原種系チューリップ

4月に入って汗ばむような陽気の日も多くなり、我が家の庭では落葉樹の新緑が目に眩しい季節となりました。

2024/4/1

陽光をすかせたベニシダの葉が青空に映えていました。

2024/4/1

家の周りでカエルの声が聞こえるようになったと思ったら、ヤマザクラの枝でアマガエルが日向ぼっこしていました。

2024/4/1

原種系チューリップ クルシアナ 'ステラータ'です。我が家では花茎が徒長してウネウネになりがちなのですが、春らしい色合いが庭を明るくしてくれます。

2024/4/6

4月6日にはヤマザクラ・イロハモミジに続いてアオダモの展葉が始まりました。

2024/4/6

イカリソウの背景の黄色は地面に付きそうなほど枝垂れたヤマブキの花です。

2024/4/6

イロハモミジは新葉の展開後すぐに、赤い線香花火のような花を咲かせます。

2024/4/6

原種系チューリップ 'リトルビューティ' は目を惹く濃ピンクの花色に加えて、花底付近の白と濃紺グラデーションが魅力的です。球根を植えて3シーズン目ですが、今年もしっかりと咲いてくれました。

2024/4/6
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
(115mm, f5.6, 1/400, ISO200)

東の庭、黄金シモツケフユイチゴの株元にこぼれ種で増えたビオラ ラブラドリカ。

クロモジ 2024/4/7

ナミテントウ 2024/4/7

イロハモミジの葉裏でナミテントウのつがいを見つけました。庭を造って2年目ぐらいまでは、新芽に付くアブラムシを退治して貰うため、近所の川土手の雑草からテントウムシを捕まえて庭に放していました。作庭後4年を経て庭の生物多様性が増したのか、アブラムシが目立ち出す前にテントウムシの方から庭に来てくれるようになったようで嬉しいです。

アオダモの花 2024/4/7
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW (f2.8, 1/200, ISO100)

ヤマボウシの新芽 2024/4/11

東の庭のシャガ 2024/4/11
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited (f8, 1/250, ISO640)

実家から貰ってきたシャガが増え、清楚な雰囲気の景色を作ってくれるようになりました。乾いた日陰でも平気な上、地下茎でどんどん拡がっていくのですが、地下茎も根も浅いので邪魔になれば簡単に間引くことが出来ます。抜いた後の葉が何ヶ月も青々としていて腐りにくく、堆肥化しにくいのが難点と言えば難点かも知れません。

黄金葉のシモツケ 2024/4/11

2024/4/11

手前の桃色花は黄金葉品種のアジュガ 'ゴールドライム'、奥の紫色花はアジュガ  レプタンスです。

2024/4/13

八重咲きのヤマブキは昨シーズンまで地植えにしていたのですが、枝葉が拡がって周りの宿根草が圧迫されるので、2月に鉢上げしました。小低木とは言え我が家には地植えするスペースがもう見当たらないし、自由に移動できるメリットもあるので当面は鉢管理を続けようと思います。

左イロハモミジ、右アオダモ 2023/4/13

アオダモ 2023/4/13

アカシデ 2023/4/13

黄金葉のシモツケ 2023/4/13
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited (f11, 1/250, ISO200)

2023/4/13

黄花の原種系チューリップ 'ホンキートンク' は'リトルビューティ'と同様に3シーズン目も沢山咲いてくれた丈夫な原種系チューリップで遅咲きの割には花持ちも良く頼りになります。

 

原種系チューリップといえば、白い花弁に青い花底の'アルバ コエルレア オクラータ' (Tulipa humilis 'Alba Coerulea Oculata')は数を減らしながらも2シーズン目まで花を楽しめたのですが、3シーズン目の今年は蕾が1つ上がったものの綺麗に開かないまま終わってしまいました。

別の場所に植えた球根は1シーズン咲いただけで、今期は葉すら出ませんでした。他には無いクールな花色で気に入っていただけに残念です。夏眠前に栄養を貯めて貰うため、昨シーズンはブドウ糖+液肥の葉面散布を行っていたのですが、高価な球根であるだけに経年栽培の難易度は高いようです。

2シーズン目の'アルバ コエルレア オクラータ' 2023/3/19

3シーズン目の'アルバ コエルレア オクラータ' 2024/3/23

山口市秋穂二島:岩屋山に咲く春の花木たち

山口市秋穂二島の岩屋山は標高101mと低い山ですが、周防灘に突き出した半島にある上、地元の方によって登山道脇の木々が刈り払われているため、お手軽に絶景を楽しめるスポットとして時々散策を楽しんでいます。

tryangle.yamaguchi.jp

2024年3月 南の眺望

手前の島は山口市竹島、その奥の陸地は大分県国東半島、画面左の水平線上に見えるのは大分県の姫島です。

2024年3月 北の眺望

正面奥の岩山は山口市の火ノ山連峰で、こちらも展望の良い低山です。

アオモジ 2024年3月

3月上旬からクスノキ科のアオモジが他の花より一足早く、輝くような黄色の花を咲かせます。自然分布は岡山・山口・九州・沖縄とされていますが、近年は栽培個体が逸出して関西や中部地方にも分布を広げているようです*1

岩屋山付近のアオモジは天然分布のようですが、少し離れたところから山腹を見る限りあまり目立つ存在ではありません。里山に手が入らなくなったため、陽樹であるアオモジは他の高木との競争に負けてしまうようです。上写真の個体は空き地の脇に生えた樹高7-8mぐらいの大きな木でしたが、空き地が無かったら他の高木に埋もれてしまっていたのかも知れません。

2024年3月

岩屋山の登山道周辺では刈り払いで明るい環境となっているいるため、樹高2-3mぐらいまでの幼木は数多く生えています。一方で定期的な刈り払いのため、この写真のように花を咲かせるサイズまで大きくなれる個体は少ないようです。

ヤマザクラ 2024年4月
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW
(150mm, f8, 1/1000, ISO400)

登山道の周辺にはヤマザクラも比較的多く自生しています。ヤマザクラの赤い新芽と白花が醸す柔らかな雰囲気が大好きで自宅に植えていますが、山野に自生する個体の美しさには到底かないませんね。

ザイフリボク 2024年4月
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW
(450mm, f8, 1/1000, ISO400, トリミング)

また、ヤマザクラと同時期にザイフリボク(Amelanchier asiatica)も咲いていて、こちらも新芽の緑と白花がとても綺麗です。

ザイフリボクは日本・朝鮮半島原産で、北米原産のジューンベリーAmelanchier canadensis*2とは同属の別種です。

ジューンベリー 2024年4月(自宅の庭)

同属なので花の形はよく似ていますが、開花時に葉がほとんど開いていないジューンベリーよりも、開花時に新芽がある程度開いているザイフリボクの方が色合いが清々しく感じるため、個人的には好みです。

また、ジューンベリーは日当たりに強い、としている庭木の本も多いのですが、我が家では夏の終わり頃には早々に葉を落としてしまい、今のところ紅葉を楽しむことは出来ていません。ザイフリボクは雨の少ない山陽海岸部の痩せた花崗岩質の尾根筋にも自生していますので、庭に植えても強健なのではないかと思います。

ただ、残念なことにザイフリボクの果実は渋くて美味しくない*3ようですので、ザイフリボクを庭木として生産してもジューンベリーの人気には勝てそうに無いですね。

植樹された桜 2024年4月

ところで、この登山道には地元の方がサクラの苗木をたくさん植えておられます。樹種名のプレートが無いため品種は分からないのですが、大きく育てば花見スポットとして人気が出そうです。

ただ、この山には今回紹介したアオモジ・ヤマザクラ・ザイフリボクなど魅力的な野生種が既に自生しています。登山道近くのアオモジをすべて刈り払わず、一部は花が付くサイズまで残すなど、自生種も活かすような管理をして頂くとより魅力的なハイキングコースとなるのでは無いでしょうか。

*1:

www.ffpri.affrc.go.jp

*2:一般的に種小名canadensisが充てられていますが、分類の整理が必要なようです。ジューンベリーとは|育て方がわかる植物図鑑|みんなの趣味の園芸(NHK出版)

*3:広島西部山系 植生図鑑

庭の様子(2023年3月28日~31日)ヤマザクラの開花とスイセン球根ラベル間違いへの対応

先週の寒の戻りから一転、3月最後の週末は初夏のような陽気となりました。

2024/3/28

2024/3/30

2024/3/30
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW (f4, 1/1000, ISO100, トリミング)

ヤマザクラの開花が始まりました。大好きな樹種ですが、夏に葉を落としたり枯れ込む枝が出たりで樹勢が振るわず、今年も花付きは少なめでした。それでも、赤い新芽と白い花の組み合わせの美しさは、ヤマザクラの大きな魅力だと思います。

2024/3/30

2024/3/30

2024/3/30

イロハモミジの新芽も赤い色が差して綺麗です。

2024/3/30

玄関前の寄せ鉢に葉ボタンを加えてみました。これは正月のフラワーアレンジメントに使われていたものを花瓶に挿していたら根が出たので鉢に下ろした株です。

葉ボタンにはベタなイメージがあって、ちょっと苦手だったのですが、他の植物と組み合わせてみるとなかなか良いですね。

2024/3/28

原種系チューリップ トルケスタニカです。山野草のアマナに似た雰囲気があるので、雑木の庭にはとても相性が良いと思います。2023年春に南の庭で最初に入れた球根が咲き、とても良かったので昨秋に東の庭にも追加しました。

2024/3/30

コバノミツバツツジ 2024/3/30

2024/3/28
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited (f5.6,1/200, ISO200)

シラー シベリカは草丈10cm程度のとても小さな花ですが、透明感のある青花が美しいです。

2024/3/30

左から、ヒトリシズカ、シラー シベリカ、スイセン 'セイルボート'です。'セイルボート'は咲き始めに黄色かった副花冠が、白い色に変化してきました。

2024/3/31

カラス葉ヒメリュウキンカは3月中旬から、この記事を書いている4月87日まで咲き続けています。

2024/3/30

スイセン 'タリア'が咲き始めました。俯きがちな純白の花と細い花被片が醸し出す清楚な雰囲気は他のスイセンでは代え難いと思います。

2024/3/30

こちらはスイセン 'タリア'のパッケージに入っていた別の品種のその後の様子です。副花冠の黄色が白く抜けていくところは’セイルボート’に似ていますが、球根も草丈も’セイルボート’よりも明らかに大きいので’セイルボート’とは別品種だと思います。

NAO (id:christmas_rose_2019)さんにパッケージ間違いの可能性を指摘して頂いたので、販売元の「花の大和」のHPから問い合わせてみました。担当の方から返信があり、「おそらくラベル付けの商品加工の段階でそのロットにおいてラベルと中身が相違してしまったかと考えられます」とのことで、加工体制の改善に務めるとのことでした。また、秋頃に代品をお送り頂けるとのことで、丁寧な対応をして頂くことが出来ました。
NAOさんにコメントを頂いたことで、比較的スムーズに対処することができ、大変ありがとうございました。

NAOさんにコメントを頂いた記事はこちらです。

ripense.hatenablog.com

庭の様子(2024年3月23~24日)雨の庭

先週は寒の戻りで、久しぶりに出勤時の車のフロントガラスが凍み付くような寒さでした。週末は雨が続いて庭仕事ほぼお休み状態ですが、庭は着実に春を迎えつつあります。

東の庭 2024/3/23

東の庭でスイセン 'ティタティタ'に続いてスイセン 'セイルボート'が開花しました。'ティタティタ'よりは少し背が高くなります(25cmぐらい)。小型の白いスイセンが欲しくて2023年11月に球根を植え込みました。球根のパッケージ写真では副花冠*1も白色だったので、ちょっと違うのでは無いかと思いましたが、ネットで調べると花期後半には副花冠が白くなっていくようなので、色の変化が楽しみです。

クロモジ

アセビ

スイセン 'ティタティタ'とイソギク

ナズナ

ヤマボウシの株元に小さな可愛らしい花が咲いていました。果実が倒三角形で先端が凹んでいることから、ナズナではないかと思います。以前住んでいた借家で芝庭に生えてきたタネツケバナの仲間を可愛いからと残したところ、こぼれ種で増えすぎて往生したことがあるので早めに抜いた方が良さそうですが、もう少し様子を見てみようか思案中です。

南の庭 2024/3/23

ご近所さんから分けて頂いたヒトリシズカ、乾燥がちな南の庭では消えてしまいそうで心配なのですが、今年も花を上げてくれました。

こちらもご近所さんからの頂き物で、マンシュウコアヤメだと思います。マンシュウコアヤメは少しずつ株が増えているようです。

ニゲラ

ブルーベリーの鉢から出てきたこぼれ種のニゲラです。地面にこぼれた種からの株は、まだ草丈15cmも無いのですが、この株だけ早く育ち蕾が大きくなってきました。

カラマグロスティス ブラキトリカ(手前)とスイセン 'タリア'(奥)

イロハモミジ

八重ヤマブキ

ジューンベリー

グラスや球根植物の新芽に加え、八重ヤマブキやジューンベリーの蕾も大きくなってきました。

東の庭 2024/3/24 コバノミツバツツジ

23日にはまだ蕾でしたが、コバノミツバツツジが一輪開花しました。足元の黄色いスイセンとのコントラストが綺麗でした。

黄金葉のシモツケ

先週は芽が出たばかりだったシモツケも展葉が始まりました。

ベニシダ

ベニシダの芽出しも発見!赤い新芽の展開が待ち遠しいです。

2024/3/24 南の庭

純白のスイセン 'タリア'を植えたはずなのですが、花被片*2がレモンイエロー、副花冠が黄色い花が咲いてきました。'セイルボート'と間違えて植えてしまったのかと思いましたが、草丈は'セイルボート'よりも高く、花の雰囲気も少し違う気がします。

2029/11/19 球根植付け時

植付け時の写真を見直すと、’タリア’と表示された球根を植えていました。純白で清楚な姿を気に入って’タリア’を植えたので別品種だとすると残念です。昨年純白の姿で咲いてくれた別株の開花がまだなので、「本物の」’タリア’が咲いたら比較してみようと思います。

2024/3/24 玄関先の鉢植

クレマチス 'ミケリテ'の新芽も伸びてきました。

PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited
( f4.0, 1/60, ISO400 )

バラ 'ブリーズパルファン'の新芽です。鋸歯の先端にネックレスのように連なった水滴を狙いました。今見直してみると、水滴と葉の表面、両方にピントが来るようもう少し絞った上でピント面を追い込めれば良かったです。

*1:花の中心部にある筒状の部分

*2:花びらに見える6枚のうち、外側3枚は花弁、内側3枚は萼で、併せて花被片と呼ぶそうです

ヤマイバラ(その3)

挿し木から育てているヤマイバラの秋から翌春にかけての様子です。

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2023/9/10 遅れて鉢上げした株

シュートの発生が遅れていた1株でしたが、ようやく元気の良いシュートが上がってきました。

2023/10/1 遅れて鉢上げした株

左側の穂先が萎びているのは水切れだったと記憶していますが、全体として頗る強健な印象です。同じ原種であっても、すぐ横で育ててているトゲなしテリハノイバラは黒星病で下葉が落ち、チュウレンジハバチの幼虫も発生していましたが、ヤマイバラはハキリバチに一部の葉を切り取られた以外、病虫害は無かったように思います。

2023/10/1 遅れて鉢上げした株(鉢増し前)

野生バラには贅沢なバラの家「プレミアローズ培養土」のおかげか、びっしり白根が回っていたので、このタイミングで4号ロングスリット鉢に鉢上げしました。

なお、生育が早かった2株はもう少し前に3.5号スリット鉢から4号ロングスリット鉢に鉢増しを済ませています。

2023/11/25 生育の早かった株(鉢増し前)

2023/11/25 生育の早かった株(鉢増し後)

生育の早かった2株は11月下旬にはスリットから根が見えるようになったので、5号ロングスリット鉢に鉢増ししました。なお、鉢増し後の写真で一緒に写っているのは、併せて鉢増ししたサクラタデとヘデラ(フラワーアレンジメントから挿し木)です。

また、遅れて鉢上げした1株もその後、5号ロングスリット鉢に鉢増ししました。

2024/2/3

我が家の環境が原生地の山中に比べると暖かいためか、暖冬のためか、2月になっても紅葉・落葉する兆しは見られません。

2024/2/3 剪定・葉落とし後

既に動き始めた芽もあったのですが、比較のため1株だけごく浅く剪定した後に、葉落としを行ってみました。

2024/3/3

3月上旬の様子です。写真が小さくて分かりにくいですが、右側の葉落とし実施株の方が新芽の動きが若干早いように見えます。

2024/3/17 葉落としした株

3月中旬の様子です。つやつやした新葉が展開し、株元に近い場所からもシュートが出てきました。

ネットの情報ではヤマイバラが挿し木から開花に至るまで2年程度かかるようです。トゲなしテリハノイバラと同様、今後の成長をじっくり追っていきたいと考えています。

トゲなしテリハノイバラ(その3)

偶然見つけて挿し木・播種したトゲなしテリハノイバラの秋から翌春にかけての様子を紹介します。

ripense.hatenablog.com

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2023/10/1 鉢増し前の根鉢

2023年5月下旬から6月上旬にかけて挿し穂を3.5号のスリット鉢に鉢上げした後、10月には成長の良かった一部の株を4号ロングスリット鉢に鉢増ししました。

2023/10/18 実生株

2023/10/18 実生株

トゲなし個体からの実生で芽が出た4株のうち、育ちの良い3本は普通にトゲのある個体でした。特に一番左の株はとても元気で少しかわいそうだったのですが、この段階でトゲあり個体は処分しました。

どうやらトゲなしの形質は潜性遺伝*1のようです。トゲなし個体はそもそも珍しいし、生存競争においてもトゲありの方が有利でしょうから、トゲなしの子孫が簡単に得られないのは当然ですね。

2024/2/3 剪定・葉落とし前

2024/2/3 剪定・葉落とし後

軒下で管理していたためか、2月になっても葉が残っていましたが、不要枝や枝先を軽く剪定した後に古葉を落としました。

2024/3/16

3月に入って新芽が展開、株元からベーサルシュートも出てきました。2年目の成長・開花が楽しみです。

2024/3/23

トゲなしの個体ですが、新葉の展開時には葉裏にはっきりとしたトゲが確認できました。成葉になると、このトゲは触って僅かに引っ掛かりを感じる程度になると思われます。*2

*1:かつては「優性・劣勢」とされていましいたが、形質の優劣と誤解される恐れがあるため、2021年度から中学理科教科書でも「顕性・潜性」を使うようになったそうです。

中学理科「優性・劣性」から「顕性・潜性」に。遺伝の用語、2021年度から一斉変更 | ハフポスト NEWS

*2:2024/3/24追記