雑木と歩む庭

雑木の庭でのガーデニング記録

ヤマイバラ(その2)

ヤマイバラの枝はペットボトルで水揚げをしながら持ち帰り、トゲなしテリハノイバラと同様にルートンを切り口にまぶして挿し木しました。

2023年6月上旬

左のポットが若いシュートからの枝、右は1年物と思われるシュートの枝です。

テリハノイバラでは鹿沼土パーライトを混ぜた用土に挿しましたが、ヤマイバラは節間が長くグラつきそうだったので、しっかりと固定するため鹿沼土パーライトに加え、軽石を混ぜた用土に挿しました。

2023年6月上旬 挿し穂の托葉 OLYMPUS TG-6

2023年6月上旬

1年物と思われるシュートの葉には最初から黒星病と思われる褐色班がありました。

2023/7/1

その後、病斑が広がって葉を落としてしまい、6月下旬には茎全体が黒く萎びてしまったので1年物からの挿し穂はすべて処分しました。

挿し穂にする枝として新梢と1年物と思われる枝の両方を試してみたのですが、野生バラの古い枝には病原菌が付いている可能性が高いようです。トゲなしテリハノイバラでは幸運にも成功しましたが、古枝からと思われる黒星病の症状が出ているので、フレッシュな新梢を挿し穂にするのが良さそうです。

ripense.hatenablog.com

2023/7/1
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW

2023/7/1

新しいシュートからの挿し穂は奇麗な葉を保っていたのですが、切り口が枯れこんできたようでした。今更ながらではあるのですが、切り口に殺菌剤入り癒合剤(トップジンM)を塗布しました。

2023/7/15

7月中旬に入り鉢のスリットから根が見えるようになったため、鉢上げすることにしました。新しいシュートから4本作った挿し穂のうち、3本に十分な発根が見られました。

2023/7/1

軽石を混ぜた用土は挿し穂のグラつきを抑える効果があったと思いますが、挿し穂を取り出す際に根が擦れて少し切れてしまいました。せっかく出た根を切ってしまうのは勿体ないので、挿し木には水苔などを使ったほうがベーターかもしれません。

2023/7/1

野生種にはぜいたくかなとも思いつつ、'ブリーズパルファン'の鉢増しで少し余ったバラの家「プレミアローズ培養土」で10.5cmスリット鉢に植え付けました。

2023/8/6
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW

8月上旬には元からあった葉の脇から新しいシュートが伸びてきました。芽出しの色が印象的です。

2023/8/27

鉢に下した3本のうち1本からは未だシュートが出ていませんが、他の2本はぐんぐん伸び、長いものでは40cmほどになりました。

テリハノイバラは挿し木後1年で花を見れると思いますが、ヤマイバラは花が咲くまで2年以上はかかりそうです。

また、高木を覆いつくすほどのモンスターになるようなので、当面は鉢で管理するつもりです。枝垂れた枝から零れるような花を見てみたいですが、狭い我が家の庭でどのように管理したら良いか気長に考えていきたいと思います。

ヤマイバラ(その1)の記事はこちら ↓

ripense.hatenablog.com