我が家では、室内への日射軽減や近景に緑が見えることで庭に奥行を感じさせる効果を狙って高木を敢えて家際に植えています。
なるべく枝葉が屋根に掛らないよう剪定してはいますが、雨樋に落ち葉が溜まって縦樋が詰まってしまうリスクはどうしても高くなってしまいます。
作庭をお願いした造園業者さんに剪定用脚立の調達を相談した際には、9尺程度で良いだろうと思っていたのですが、「10尺でないと雨樋の手入れは出来んよ」と言われ、造園業者さんを通じて10尺の脚立を仕入れて貰いました。実際に作業してみると雨樋の高さは地面から約3.2mありますので、9尺の脚立で雨樋の手入れをするのは困難だったと思います。
我が家の雨樋はパナソニックのファインスケアという商品でメーカーのシステム図*1を見ると落ち葉よけも用意されているようですが、脚立に上ってみるとぽっかりと穴の空いた集水器が付いているだけでした。敢えて家際に高木を植える施主は希でしょうし、私の方から落ち葉よけを付けるようお願いもしなかったので仕方無いですね。
このままでは縦樋に落ち葉などが詰まってしまう可能性が高いため、ステンレスの亀甲網で落ち葉よけを作って縦樋の入口にセットすることにしました。
雨樋に落ち葉が溜まっても、亀甲網が縦樋への落ち葉の流入を防ぎ、網目から雨水は樋に抜けるだろうとの目論見です。
南面リビング前はコナラ・イロハモミジ・アカシデの3本の高木があり、落ち葉やドングリが軒樋に溜まる可能性があるため、丸くした亀甲網の上を広めの平面網で覆う2段構えの対策としました。
2022年の冬から毎年、高木の剪定に合わせて雨樋の落ち葉掃除をしています。
それなりに落ち葉は溜まっていましたが、3本の高木が軒先に植わっている割には落ち葉が少ないように思います。雨樋に落ち葉が一度入っても、冬の風で外に飛ばされるものも多いのではないでしょうか。
また、この場所に引っかかっている落ち葉は、すぐ近くに植わっているイロハモミジとアカシデが多いようです。一番奥のコナラは、葉が厚いうえにドングリも生るので一番やっかいだと思いますが、遅くまで枝に枯れ葉を付けているので、雨樋掃除と合わせた剪定作業で枝ごと葉を落としており、雨樋に溜まる量は少ないようです。ドングリについては樹高がまだ高くないためか、今のところ雨樋に落ちたのを見たことはありません。
北面には高木を植えていないのですが、南面のイロハモミジや東面のアカシデ、100mほど離れた団地のクスノキなど、風で飛ばされた葉っぱが多少溜まるようです。
落ち葉よけを取り外してみると腐った落ち葉や泥状の物が絡みついています。脚立に上がって雨樋を見ると分かるのですが、屋根に降った塵が結構流れ込んでいるようです*2。
亀甲網の落ち葉よけは、風で飛ばされないため長めに作って下部を縦樋に差し込むようにしていたのですが、この構造だと下部に針金が密集して泥が絡みついてしまい、かえって樋を詰まらせてしまいそうです。
そこで、落ち葉よけの下部を短くカットして、針金が密集しにくいようにして再度セットしました。
そういえば差し掛け*3の落ち葉よけは、当初細かいメッシュで作っていたのですが、お隣の新築工事で飛散した大鋸屑(おがくず)が詰まって雨樋が溢れてしまい、亀甲網製に取り替える失敗をしていました。
雨樋の詰まりを防ぐためには縦樋への異物流入防止と、異物流入を防ぐスクリーン自体の目詰まり防止のバランスが重要だと思われます。
今のところ雨樋の掃除を毎年行わなくても、直ちに落ち葉で樋が詰まってしまうことは無いと思いますが、雨樋掃除を剪定と合わせて行うことで、年に1回は必ず実施できますし、普段は見ることが出来ない屋根の状態確認(といってもざっくり見るだけですが)にもなるので、今後も続けていこうと思っています。