雑木と歩む庭

雑木の庭でのガーデニング記録

植栽配置と樹種選択(2020年12月)

作庭時の植栽配置(黒:造園業者仕入,ピンク:持ち込み)

植栽配置

最終的に概ね図のような配置で植栽してもらいました。

南側のアカシデ・イロハモミジ・コナラ・アオダモは、あえて家の基礎に寄せて(軒の内側に入るぐらい)に植えてもらっています。これは、リビングへの夏の日差しを遮り、家に寄せた木の幹や葉を通して庭を見ることで森の中にいるような効果を狙ったものです。

当然、家屋への悪影響リスクもありますが、落ち葉の雨樋詰まりに対しては、縦樋への金網設置と冬・梅雨前の剪定に合わせた樋掃除で対処しています。なお、我が家はベタ基礎なので、根が基礎を傷めるリスクは低いと考えています*1

なお、図では南側が隣地まで約3900mm、東側が道路まで約2800mmとなっていますが、家の外壁やブロック塀の厚みがありますので、実際のスペースは南側約3.6m、東側2.5mといったところです。

今更ですが、間取りを工夫してリビングの突出(1間)を無くし、その分家を東に半間拡げれば、家は少し狭くなりますが南側の庭は幅約5.5mと広くなり、冬の日射をより多く得られ(庭も室内も)、狭くなる東側でも1m弱程度の植栽スペースは確保できるので「リビングの突出を無くしておけば・・・」と考えてしまいます*2。ただ、通りから庭を見た場合、半間の植栽スペースの差は結構大きいですので、せっかく広めにとった東側の庭を活用していきたいと思います。

あえて植えた樹種と諦めた樹種

ヤマザクラは赤い芽出しと白い花が合わさった花期の霞むような雰囲気が大好きで、小さな庭であっても植えてみたい木でした。最初は東側に配置する方向で話を進めていたところ、造園業者さんから「大きくなるので難しい」との意見もありましたが、最終的には玄関向かいの最も広いスペースに隣家からなるべく離して植え付けてもらいました。

少しでもヤマザクラの生長を抑えるため、周りにアオダモ・コナラ・ソヨゴ・イロハモミジを配置してヤマザクラに当たる日光を制限することを意図しています。この配置と早め早めの剪定でなんとかヤマザクラの生長をコントロールできれば良いのですが・・・。

東側にヤマボウシが2本入っていますが、当初はこのうち1本はオレンジ色の幹肌が魅力的なヒメシャラを入れてもらうつもりでした。しかしながら、造園業者さんから「チャドクガが付くことがある」と言われ、将来私が年を取り、ヒメシャラの樹高も高くなった際にチャドクガを駆除*3するのが難しくなると考え、ヤマボウシに変えてもらいました。

ヤマボウシも魅力的な木なのですが、「やはり1本はヒメシャラにすべきだった」と思うこともあります。将来的に管理できなくなった際には伐採も選択肢の一つですし、植えてみないと魅力も欠点も肌で感じることはできないですし。ただ、東向きの場所であっても近年の夏の日差しは強烈で、ヒメシャラを植えたら弱ってしまったかも知れません。

持ち込んだ樹種

図の樹種のうち、ピンクの字で示した南側のブルーベリー2本・サンショウ、東側のウリカエデ・クロモジ・ヤブツバキミツバツツジ・リョウブ・アセビは、借家に住んでいた際に庭に植えていたものを入れてもらいました。このうちブルーベリー・サンショウ以外の木は、田舎の親戚の山から直接掘らせてもらったもので、根回しもせずゴボウ根だったのですが、移植後2年たった現在も枯れることなく生育しています。

*1:造園業者さんも問題ないとの見解でした

*2:間取り自体は家事動線も良く家族からも好評です

*3:造園業社さんから「オルトランを株元に撒けば大丈夫」と言われましたが、なるべく薬剤は使いたくなかったのでヒメシャラは諦めました。ヤブツバキを植えていますが、大きくならないよう管理し、早期発見して枝ごと卵や幼虫を処分する方針です。