以前住んでいた借家では玄関先に黄モッコウバラを植えていて、GW前後には見事な花を見せてくれていました。
新しい庭でも玄関先にモッコウバラを植えようかとも思ったのですが、大きくなりすぎること、一季咲きで春にしか花が見れないことから、他のバラを考えることにしました。
あまり大きくならない小輪系のつるバラで、耐病性が高いこと、四季咲きか返り咲き、棘が少なめ、できれば香りが良いことを条件にバラの本やネットを調べました。
デビッドオースチンのスノーグースは、初心者向けとされている上、植えた方の満足度も高いようで、花の雰囲気も好みだったため、スノーグースを庭に迎えることにしました。
「バラの家」のネット通販で注文し、4月上旬に我が家に届きました。
一部の蕾がバラゾウムシにやられたものの、4月下旬には1番花を見ることができました。
1番花が終わった5月下旬に元の7号ローズポットから、30cmのテラコッタ深鉢に植替えました。この際に根鉢をかなり崩してしまい焦ったのですが、結果的には問題なく育ってくれました。
6月頃からハバチの発生を許してしまい、何度か新芽を囓られましたが、被害のあった芽ごと除去して対処しました。
梅雨時期から夏前にかけて蕾が上がってきましたが、株の充実を優先して蕾をカットしました。
8月にはつるが2m程度に伸びたので玄関前のアオダモに誘引し、2番花を咲かせることにしました。
この時期にはクレマチス'ミケリテ'とのコラボを楽しむことができました。
秋花は10月下旬頃から咲き始めました。
香りはティ系の中香とされていますが、この株はまだ花が少ないためか、花に顔を近づけるとかすかに香る程度です。
最後の花はコンギクと一緒にガラス皿に浮かべ、1週間以上楽しめました。
葉落としは年が明けた1月4日に行いました。無農薬で管理していますが、ハダニと思われる葉のかすれが少し出た程度で、うどんこ病・黒星病とも皆無でした。元々「バラの家」でしっかり管理されていたおかげだと思いますが、時々米ぬかを撒いていたので、拮抗菌を増やす効果があったのでは無いかと思います*1。
鉢の表面には、中粒のボラ土(軽石)をマルチとして敷いていました。他の植物の鉢マルチにはウッドチップを使っているのですが、隙間が多いうえに有機質を好むコガネムシが入りそうだったので、隙間が少なく土に潜りにくいと考えてボラ土を使いました。植替え時に根鉢を崩して確認したわけではないのですが、コガネムシの幼虫は出てこなかったので多少の効果はあったように思います。
バラの鉢栽培は初めてなのですが、それなりに根が回っており、よく育ってくれたと思います。
先日植え替えを行ったアナベルジャンボが植わっていた場所に地植えした後、軽く剪定して、長い枝はアオダモに誘引しました。植えた場所は腐葉土・馬糞堆肥・パーライトを混ぜ込んで土壌改良し、エビ殻(料理に使ったものを乾燥させ砕いたもの)、元肥(手元にあった顆粒状ぼかし肥 N:P:K=4:4:2)を施しています。
株元にはクリスマスローズ('ダブルファンタジー',オリエンタリス系)、ホスタ'アボカド'、ミツバシモツケ、黄金葉のヤブラン ‘ピーディー インゴッド’、ベロニカ’オックスフォードブルー’、アジュガ(品種記載なし:チョコレートチップ?)を植え込みました。
事実上初めてのバラのスノーグースですが、病気に強く育ちも良く、初心者向けのおすすめ品種とされていることに納得です。
アオダモの葉陰になる場所に植えたので多少心配なのですが、スノーグースは耐陰性も高いらしいので、しっかりと育ってくれることを祈っています。
*1:参考書籍: 無農薬でバラ庭を 米ぬかオーガニック12カ月,小竹幸子(2009)