雑木と歩む庭

雑木の庭でのガーデニング記録

ワイヤーメッシュを使ったラウンドトレリスの自作

鉢植えのシュラブローズ 'ブリーズパルファン'を迎えてからの記録は先日ご紹介しました。その中で少し触れたワイヤーメッシュ利用のラウンドトレリスDIYについて紹介したいと思います。

ripense.hatenablog.com

誘引前の 'ブリーズパルファン' 2023/10/9

この鉢を玄関前に置くためにはオベリスクやトレリスに誘引する必要がありますが、市販の飾りが付いた商品は雑木主体の我が家の庭には似合わないかなという思いがあったので自作してみることにしました。

ネットで自作された方の記事を読んだり、ホームセンターを下見したりして、「ワイヤーメッシュをカットすればラウンドトレリス風になる?」と思いつきました。

ワイヤーメッシュは切断や曲げ加工のしやすさを考え、線径3.2mm、100mmメッシュ、1×2mサイズの物を購入しました。今回初めてワイヤーメッシュを扱ったのですが、ホームセンターで販売されているワイヤーメッシュには防錆油が塗られていることを知らず、下見の際にうっかり素手で触って手が真っ黒に汚れてしまいました。

そこで、車(シエンタ)の後部座席を倒してブルーシートを敷いて持ち帰ったのですが、ギリギリのサイズで苦労したので、素直にホームセンターの軽トラ貸し出しサービスを利用すれば良かったです。

購入したワイヤーメッシュ 2023/10/9

まずはブルーシートの上に置いてぼろ布で防錆油を拭き取りました。汚いシートで恐縮ですが、茶色の汚れは木材塗装の養生に使った際に付いたものです。

縦幅半分になるようワイヤを切断 2023/10/9

2023/10/9

グレーチングの角にメッシュを押し当て、2マス×2マスのL字型に曲げました。ワイヤが細いので曲げるのは簡単です。

2023/10/9

ワイヤが飛び出た部分は危ないので異形鉄筋とプライヤーでP字状に先を曲げました。

2023/10/9

防錆油を焼き切るのと黒錆の被膜で赤錆を防ぐ効果を狙ってガスバーナーでワイヤを赤熱させました。加熱に使ったのは最近めっきり使わなくなってしまったアウトドア用のバーナーとボンベです(EPIのバーナーでプリムスのボンベを使っているのは自己責任でやってますのでマネしないでくださいね)。

ワイヤ塗装が面倒だったのと、ガスボンベ在庫消化の意味もあってこの作業をしましたが、結構時間が掛りました・・・。

2023/10/9

黒錆皮膜処理後の部材です。クレマチスのような蔓の柔らかい植物ならこのままで良いと思いますが、バラを誘引したらメッシュの間隔が狭いので間違いなく枝を折ってしまいそうです。メッシュの間を抜いて隙間を空ける必要がありますが、この日はここで時間切れとなりました。

2023/10/14

メッシュの隙間を広げるため、不要な横線を切断しますがメッシュの交点は溶接されているので短いワイヤが残ってしまいます。切断面が尖っていて危険なので除去が必要です。このようにペンチでつまんで左右に捻ると比較的簡単に外れますが、外すべき数が多いので結構疲れました。しかも、せっかく先端曲げ加工した部分も殆どを取り外す羽目に・・・。

2023/10/14

3.2mmのワイヤで柔らかいのでメッシュが多い方が剛性を確保できるのですが、バラの枝を折らないよう誘引するため、横線は上部3本、下部1本まで減らしました。

この形の部材が2つ出来たので、これを「コ」の字型に結束バンドで繋ぎました。

2023/11/19

'ブリーズパルファン'は8号鉢に植え、それを10号鉢の中に入れた2重鉢にしているので、8号鉢と10号鉢の隙間にラウンドトレリスを挟んで固定しています。

メッシュをかなり抜いたので剛性に不安はありましたが、コの字型に繋いだので思ったよりはしっかりしています。鉢増しして土に挿す必要が生じた時にはワイヤが曲がってしまうと思いますが、その際には鉄筋などを支えにすれば良いかなと思っています。

ワイヤーを焼いて黒錆皮膜を作ったはずですが、屋外に置いているためかワイヤーは既に赤さび色になってしまっています。黒錆を付けた分、何もしないよりは腐食が進みにくいとは思っているのですが・・・。

ワイヤーメッシュで自作したこのラウンドトレリス、材料費はワイヤーメッシュ代のみで758円でした。しかし、平面で使わずラウンドトレリスにしたために、せっかくのメッシュを大幅に抜く必要が生じてしまい、かなりの手間を掛けてしまいました。

ワイヤーメッシュを作ってDIYを行うのならメッシュを活かせる使い方をするべきでしたが、シュラブローズ誘引の目的は果たせたので自分の中では良しとしています。