これまで冬の間、痛んだミカンが出た際には鳥を呼ぶため庭木の枝にミカンを挿していました。今年は小ミカン*1を沢山入手したので、毎朝銅線に通して庭木の枝に掛けています。
ヒヨドリがミカンを独占しがちなので、なるべく細い枝先にミカンを掛けるようにしたところ、ヒヨドリが枝に止まってミカンを食べることが難しくなり、メジロがメインのお客さんになっています。
ミカンを求めて庭に来るメジロを愛でるのが楽しみになっていたのですが、ミカンの果肉が殆ど食べ尽くされても、メジロがイロハモミジの木にしばらく留まっていることに気づきました。
最初はイロハモミジの枝の又や樹皮の剥がれた部分を突いているように見えたので、隠れている虫を狙っているのかとも思ったのですが、そんなに沢山虫がいるようにも思えず不思議でした。
しばらく観察していると枝の一部が濡れたように見える部分を突いていることが分かり、どうやら樹液を舐めているのだろうと合点がいきました。
イロハモミジ(Acer palmatum)はメープルシロップの原料を採取するサトウカエデ(Acer saccharum)と同じカエデ属(Acer)なので樹液の糖度が比較的高いようです。
ネットで検索してみると冬季にカエデ類の樹液を舐めるメジロを観察した記事をいくつか見つけることができました。
我が家のイロハモミジは1月29日に剪定をしたので、ちょうど樹液が流れやすい状態になっていたようです。樹液の味を確かめてみたい気もしたのですが、大きめの切り口には癒合材*2を塗っていたので、味見は断念しました。
イロハモミジは剪定後に樹液が流れてしまうことが多く、木が弱るのでは無いかと心配になってしまうのですが、メジロを呼んでくれるのであれば多少の樹液流出はむしろ喜ばしいことかも知れません。