市内の河川敷でヨメナの花が見頃となっています。この場所は時々草刈りが入るぐらいで狙って管理しているとは思われないのですが、ヨメナとセイタカアワダチソウ*1、イネ科(種は分かりませんメリケンカルカヤ*2)の穂が秋の午後の斜光に照らされて、ナチュラリスティクガーデン的な美しさを感じました。
私の庭でこのようなスケール感を再現するのは到底無理なのですが、ヨメナの楚々とした雰囲気を取り込みたくて、2021年秋にこの場所の近くでヨメナ*3の種を少し採らせてもらいました。
2022年2月頃にセルトレイに種まきしたところ、5月には地上部が5cm程度に育ちましたので、7-8株程度を庭の各所に植え込みました。
ところが、5月下旬にはヨメナの葉にかすれたような斑点やゴマ粒のような汚れが目立つようになってきました。最初は何か分からなかったのですが、茶色い小さな虫が付いていることが分かりました。
ヨメナの他にも同じシオン属(Aster)のコンギク、白花ヤクシマノコンギクも同様の被害に遭いました*4。(キク属(Chrysanthemum)のイソギクも被害に遭っていました(2022/12/6追記))。
マクロレンズで撮影した画像からネットで調べてみたところ、前翅に多数の褐色斑紋があり、周縁には小棘が列生する特徴が一致することから、外来種のアワダチソウグンバイだと思われました。キク科植物やサツマイモ・ナスなどが加害され、著しく美観を損ねるとのこと。
葉の汚れの犯人がアワダチソウグンバイと分かってから、見つけると手で潰すようにしていたのですが、一向に被害は収まりませんでした。そこで、夏前に庭のAsterは地際で切り戻し、食品成分由来の膜が虫を包み込んで効果を発揮するタイプのスプレー*5を散布しました。完全に防除できたわけではありませんが、新しく芽吹いた葉に大きな被害は見られなくなりました。
アワダチソウグンバイの被害と切り戻しで生育が遅れたものの、10月下旬になって、ようやく花を付ける株が現れました。来年は株が大きくなって花も増えると思うのですが、他のAsterも含めアワダチソウグンバイの被害が心配です。
なお、最初に紹介した河川敷のヨメナについては、我が家のアワダチソウグンバイの被害後、状況を確認してみました。多少アワダチソウグンバイの食害跡が見られましたが、美観を損ねるほどではありませんでした。河川敷では天敵の存在などでアワダチソウグンバイの密度が抑えられていたのかも知れません。