雑木と歩む庭

雑木の庭でのガーデニング記録

バラ 'スノーグース' 2023年

地植え~芽吹き

2022年にモッコウバラ以外では初めてとなるバラとしてデビッド・オースチンの'スノーグース'を迎え、年が明けた2023年1月に玄関脇に地植えしました。

ripense.hatenablog.com

地植え後 2023/1/23

地植え直後の株姿です。なるべく自然な姿で咲いて欲しいので、株立ちのアオダモに誘引しています。

動き出した芽 2023/2/23

芽吹き 2023/3/11

春花

蕾 2023/4/9

4月上旬には蕾が上がってきました。

2023/4/23

アオダモやホスタ、ヤツデ 'スパイダーウェブ'の新緑と比べて 'スノーグース'の新緑は葉色が濃いようです。蕾も沢山上がってきました。

チュウレンジハバチ類 2023/4/23

バラゾウムシ被害 2023/4/30

ホソオビアシブトクチバ被害? 2023/4/30

この頃には虫の活動も活発になり、チュウレンジハバチ、バラゾウムシ、ホソオビアシブトクチバと思われる蕾の被害が発生し、上がった蕾のうち2-3割は開花に至らなかったように思います。見つけた際にはテデトールで対処しましたが、なかなか追いつきませんね。

一番花 2023/5/4

2023/5/4

それでも、5月上旬には一番花が咲きだし、'ブリーズパルファン'に少し遅れながらも春花のコラボを楽しめました。

2023/5/13

2023/5/13

5月中旬頃が一番花付きが良かったと思います。遠目には綺麗なのですが、近づくと害虫の被害を受けた花がやや目立つのが少し残念でした。

ハダニ被害 2023/5/27

ハダニ 2023/5/27

5月下旬には 'スノーグース'では要注意とされるハダニが発生しました。水やり時の葉裏へのシャワーと、7月以降は月に3回程度のニーム噴霧のおかげか、その後ハダニは目立たなくなりました。

アブラムシ発生 2023/5/28

新芽には時々アブラムシが発生しましたが、歯ブラシなどでの除去で対応できました。

夏花

2023/6/6

6月下旬頃までは株の充実を優先して蕾をピンチしていましたが、蕾が次々上がってピンチが追いつかなくなったので咲かせることにしました。

2023/7/8

2番花の咲き始めた頃で、株元の白花ホスタは ’アボカド’, 寄せ鉢のアジサイは'アナベルコンパクト'です。

2023/7/8

2023/8/12

2023/8/12

8月上旬にはクレマチス 'ミケリテ'とのコラボを楽しむことが出来ました。

2023/8/27

秋口からの不調と秋花

2023/9/18

2023/9/18

2023/9/18

9月中旬頃から下葉に黒い斑点が出始め、黄色く変色して落ちる葉が出てきました。

クロロシスなのか黒星病なのかよく分かりませんでしたが、その後の経過からすると黒星病だったように思います。

2023/9/18

チュウレンジハバチの攻撃も続きます。

2023/10/8

10月に入ってポツポツと秋花が咲き始めましたが・・・。

2023/10/8

黒星病が発生してしまいました。この辺りは葉がありますが、日当たりの悪い下葉はかなり落ちてしまいました。

2023/10/8

秋のチュウレンジハバチは細い新芽にも産卵するようで、産卵痕から先が枯れてしまう芽も出てきました。

2023/10/8

産卵されれば当然幼虫も発生。

2023/10/28

秋花の咲き始めはアプリコット色が入る場合が多いですが、この花は淡いピンクが花弁の外側に差していました。

2023/10/29

2023/11/11

2023/11/11

花殻を摘んでおらず恥ずかしいのですが、これも記録と言うことで・・・。

名残の花と2024年シーズンに向けて

2023/12/3

花の上でクモが獲物を待ち伏せしていました。このクモは1週間ぐらいこの周辺で待ち伏せを続けていました。

雪の日の朝 2023/12/22

2024/1/13

年明け2週目でかなり葉が落ちましたが、一部にはまだ青々とした葉が残っています。

2024/1/13

雪の日の朝(12/22)の写真と同じ花枝です。年明け後はさすがにつぼみは開かないと思っていましたが、なんと今年の暖冬で花が開いてしまいました。タイミングを失いつつはあるのですが、1月中には葉落とし・剪定・誘引を済ませようと思っています。

'スノーグース'の大苗を迎えて鉢で管理した2022年は、害虫は出たものの、無農薬管理でも病気知らずで来ることが出来ました。しかし、地植えにした2023年は害虫被害と黒星病発生で 'スノーグース'本来のパフォーマンスを引き出すことが出来なかったように思います。

その原因としては薬剤散布をしなかったことはもちろんですが、株元がアオダモの葉陰になる場所に植えてしまったこともあるかと思います。薬剤散布については庭の生物多様性を高めていきたいと思っているので、これからもほぼ無農薬でチャレンジしていきたいと思っています。

日照については、朝日が株元に入るよう玄関先の階段ギリギリに植替えることも考えたのですが、植替えストレスで却って調子を落とすことが不安なのと、株自体が力を付けてくれることを期待して植え替えせず、2024年もこのままの場所で様子を見ていこうと思っています。

バラ 'ブリーズパルファン' 2023年

品種選び

この庭の初めてのバラとして'スノーグース'を2022年春に迎え、ほぼ無農薬管理でも花を楽しめたことで、次のバラを庭に入れたくなりました。

ripense.hatenablog.com2本目のバラとして、一期咲きながらサクラのような淡いピンクの花がこぼれるように枝垂れる ’ポールズ ヒマラヤン ムスク’に憧れはあったのですが、大きくなりすぎると困るので断念しました。

そこで、花が似ていて小型のつるバラとして利用でき、香りも良く、耐病性あり、四季咲き、とのことなのでイタリア バルニ社作出のシュラブ 'ブリーズパルファン' に狙いを定めました。

苗の購入~芽出し

'ブリーズパルファン' を取り扱っている園芸店は多くないようですが、三重県の「赤塚植物園」からネット購入することにしました。

購入時の株姿 2023/1/27

バラ購入の経験はモッコウバラと'スノーグース'だけですが、太いシュートが4本、細いシュートが2本の大苗で、しっかりとした株だと思いました。また、大苗でも6号鉢で発送するショップが多い中、7号鉢に植えられているので出荷したシーズン(翌2月まで)は植替え不要とのことでした。細かい点ですがスリット鉢が通常のグリーンではなく、グレーなのも個人的に好印象でした。

2023/2/23

霜に当たらないよう軒下で管理したところ、2月下旬には芽出しが始まりました。

2023/3/11

「バラの家」の品種紹介では、「トゲは普通」とのことですが、トゲなしのモッコウバラとトゲの少ない'スノーグース'しか栽培したことが無かったので、最初のうちは痛い思いをしました。その後、固まったトゲはハサミでカットしています*1

春花

2023/4/23

4月下旬には沢山の蕾が上がってきたので、玄関先の寄せ鉢に加えました。

2023/5/4

2023/5/4

5月に入って咲き始めました。咲き始めは比較的はっきりしたピンクで、雑木中心の我が家の庭には派手すぎるかなという印象でした。

2023/5/7

2023/5/7

開花後、数日で花色が抜けていき淡いピンクに。個人的にはこのぐらいの花色が好みです。
'ブリーズパルファン'という名は「香るそよ風」という意味だそうで、どの程度香るのか気になります。この株はまだ小さいためか、周辺に漂うほどではありませんが、鼻を近づければ ’スノーグース’よりはしっかりと香りを感じることが出来ました。

2023/5/13

雨の日の様子で、後ろの白バラはアオダモに誘引した 'スノーグース' です。

夏の管理と鉢増し

2023/7/8

ハバチ類の糞と根(表面の白いマルチ材はボラ土) 2023/7/8

ハバチ類の幼虫 2023/7/8

一番花が終わった後は、玄関前から裏手の軒下に場所を移動。その後、次々と蕾が上がってきましたが、樹勢を優先して秋まで蕾のピンチを続けました。

7月に入った頃から、鉢やその周辺に糞が目立ち始め、葉が虫食いになってきました。調べてみるとハバチ類の幼虫が付いていたので、手で除去しました。

鉢増し前の株とローズポット、用土、肥料 2023/7/15

鉢増し前の根鉢 2023/7/15

8号鉢への鉢増し後 2023/7/15

この株を購入した赤塚植物園の説明では、購入時の7号スリット鉢で2月まで鉢増し不要とのことでしたが、7月上旬には十分に根が回っているようでした。早く株を充実させるため、このタイミングで鉢増しすることにしました。

バラの家の「ローズニーム」と「根を育てる肥料」が欲しかったので、これと併せて8号・10号の角深鉢、「プレミアムローズ培養土」を購入して鉢増しに使いました。

元々植わっていた赤塚植物園のオリジナル培養土とバラの家の「プレミアムローズ培養土」は見たところ似た感じでした。それぞれの土を丹念に観察したわけではありませんが、狙っている土の性状も共通する部分があるのかも知れません。

その後、乾燥・昇温・泥はね・コガネムシ産卵の抑制効果を期待してボラ土(宮崎産軽石)小粒で表面をマルチングしています。

施肥は「バラ塾」のお勧め通り、有機系肥料(顆粒状ぼかし肥)と化成肥料をそれぞれ一ヶ月おきと、夏頃に「根を育てる肥料」を与えました。

2023/9/3

植付けた8号鉢を10号鉢でカバーして日射による昇温対策としました。また、シュラブなので暴れ気味の枝をまとめるため、剪定枝を2重鉢の隙間に挿して麻紐で簡単に誘引していました。

秋花

2023/10/9

秋花が咲き始めた10月上旬に誘引を外した状況です。玄関先で花を楽しみたいのですが、このままでは明らかに通行の邪魔です。

2023/11/4

そこで、ワイヤーメッシュを切断してL字に曲げた部材を2つ作って2重鉢の隙間に差し込み、ラウンドトレリス風にして誘引しました。

綺麗に収まったように見えますが、10月9日の写真で右に飛び出している花芽の沢山付いたシュートを不注意で折ってしまい、秋花を2割ほど減らしてしまいました(涙)。

2023/11/4

2023/11/3

春ほどではないですが、秋も房咲きの花芽が沢山上がってきました。

2023/11/4

しかし、気温が高いためか11月頃までチュウレンジハバチの発生が続きました。

2023/11/19

2023/11/25

'スノーグース'の秋花は咲き始めにアプリコットの色味が入るので、'ブリーズパルファン'の秋花も色が濃く出るかと思いましたが、11月下旬の花は却って控えめな色のりで、春花の咲き始めよりも好みの雰囲気でした。

2023/12/22

秋花の花持ちが良いとは言え、花の傷みは当然出てきますが、あまり気にならなかったので最後の一房は年末までそのままにしていました。

一年目のまとめ

2024/1/2

年が明けたところで最後の花をカットしました。紅葉が意外と綺麗なので、剪定・葉落としは急いで行わず、自然に落葉するまでそのままで良いかなと思っています。

基本的に軒下での無農薬鉢管理で、7~10月頃まで週に1回弱の頻度でニープスプレーを散布していました。病害については、うどんこ病は皆無、黒星病は晩秋の葉にちょろっと黒点が見られる程度でした。

虫害については、春の蕾にアブラムシが出ましたが歯ブラシやスプレーで対処できました。春花のバラゾウムシ被害は'スノーグース'よりは目立たなかったように思います。

夏から秋にかけてはハバチ類が出ましたが、花枝がダメになる被害は'スノーグース'よりも少なかったと思います。ハダニの発生は夏からニームを散布するようにしたせいか、殆ど無かったように思います。

虫害はなるべく無農薬管理なので仕方が無いのですが、’スノーグース'よりは虫に好かれにくく、耐病性もより高い気がします。

春花の咲き始めの色が思ったより濃いピンクではありましたが、大苗購入1年目としては十分に楽しむことができました。

花付きが良いのでコンパクトに仕立てても楽しめると思いますが、秋花のように枝垂れさせた方が私の好みに合います。庭に下ろす場所がないので今後も鉢管理ですが、つる仕立てで伸ばしていこうと思っています。

*1:固まったトゲは指で押すと根元から外れますが、トゲの跡が黒くなるので株に悪そうですし、見た目も悪いので止めました。

庭の様子(2023年12月22日~24日)雪の庭とウリカエデの赤い枝

12月中旬まで暖かい日が続きましたが、先週末から一転して寒気が入り込み、山口県中部の我が家の庭にも、うっすらと雪が積もりました。

雪で交通が乱れる可能性に備えて早起きしたのですが、大した雪では無かったのでカメラを持ち出してみました。

南の庭 2023/12/22
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited(この日の他の写真も)

2023/12/22

我が家の落葉樹はほとんど葉を落としていますが、縁側手前のユキヤナギはオレンジ色の紅葉を保っています。手前右の青い葉はアオダモに誘引したバラ 'スノーグース'で、まだまだ散りそうにありません。

'アナベルジャンボ' 2023/12/22

2023/12/22

2023/12/22

ジューンベリーのひこばえが綺麗に紅葉しています。涼しい地域では梢の葉もこのように紅葉するのでしょうが、我が家の庭では紅葉する前に散ってしまうのが残念です。

東の庭 2023/12/22

2023/12/22

ソヨゴの赤い実は冬の庭では貴重な彩りですね。

2023/12/22

雪をかぶったイソギクも趣があります。

2023/12/23

降雪のあった翌日のイソギクですが、花の全く傷みは全く感じられません。

ウリカエデの枝先 2023/12/23

雪の日にカメラを持ち出して初めて気付いたのですが、夏には緑色だったウリカエデの枝が鮮やかな赤色に変っていましたウリカエデの枝は鮮やかな赤色で冬の庭のアクセントになっていました。*1

2023/12/24

意図して植えた訳ではないのですが、中央の赤い枝がそのウリカエデ、左のクロモジの黄色い枝、右のヤブツバキの濃い緑が組み合わさって良いコントラストになっています。

イロハモミジ 2023/12/24

同じカエデの仲間のイロハモミジも枝先は赤っぽいのですが、幹に近くなると緑っぽくなり、あまり鮮やかに感じません。

春のウリカエデ 2023/4/30

秋のウリカエデ 2023/11/23

冬の赤い枝を楽しむ木としてはサンゴミズキがメジャーですが、ウリカエデも冬の枝色を楽しむ樹種として捉えることが出来そうです。

我が家では東向きながら夏の日射が厳しい場所に植えてしまったので、今のところ綺麗に色付く前に葉が散ってしまうのですが、条件が良ければ鮮やかな紅葉も楽しめると思います。

ウリカエデが植木苗として流通することはあまり無いと思いますが、天然でも6-8m程度にしかならない小型のカエデで、葉の形もなかなか可愛いので、庭木としてのポテンシャルは意外に高い樹種なのではないでしょうか。

*1:過去の写真を見直したところ、このウリカエデの枝は周年赤い色をしていたようです(2024/1/3修正、春の写真追加)

庭の様子(2023年11月11日~25日)紅葉深まる

今年の11月は上旬まで最低気温が10℃を下回らず、日中も夏日になるような日々が続きました。中旬以降ようやく最低気温が1ケタ台に下がり、最高気温も20℃前後の秋らしい気候となりました。

2023/11/11
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited(同日の他の写真も)

2023/11/11

南の庭のアカシデは一部の葉が色付き始めましたが、まだまだ緑の葉も多く残っていました。

2023/11/11

イロハモミジも同様です。

2023/11/11

ソヨゴの実は赤く色付き、ツワブキの黄色い花とのコントラストが綺麗でした。

2023/11/19
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited(同日の他の写真も)

2023/11/19

手前の緑葉はヤブツバキ、奥は色づき始めたイロハモミジです。

2023/11/19

手前はコナラ、奥はイロハモミジ。

2023/11/19

東の庭のソヨゴとヨメナです。

2023/11/23
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW

2023/11/23

11月23日の祝日頃を境に一気に紅葉が深まったようです。梢付近の葉に焼けはありますが、イロハモミジは作庭後3年間で最も鮮やかに紅葉したと思います。

2022年は夏の水やりを控えすぎて綺麗に紅葉しなかったたため、今年は比較的まめに水やりを行ってきました。しかしながら記録的な猛暑で紅葉は期待できないかと諦めていました。確かにジューンベリーヤマザクラアオダモといった比較的紅葉の早い木々は紅葉が深まる前に葉が落ちてしまいましたが、紅葉の遅いイロハモミジやアカシデは寒暖差の大きくなる時期に間に合ったおかげか予想外に綺麗に色付いてくれました。

2023/11/24
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

2023/11/25
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited

右はイロハモミジ、左下はアカシデ、右上の葉が落ちた枝はジューンベリー

2023/11/25

アカシデも奥のイロハモミジに負けず、黄色からオレンジ色に色付いています。

2023/11/25

コナラ 2023/11/25
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW(この後の写真も)

2023/11/25

左上がフジバカマ、中央下はユーパトリウム 'チョコレート'。枯れた葉とシードヘッドにも味わいがあります。多少はナチュラリスティクな景色を作れたように思います。

2023/11/25

中央の穂はノガリヤス(カラマグロスティス ブラキトリカ)、バックはフジバカマ。秋の午後の斜光をカスタムイメージGoldで強調してみました。

2023/11/25

ツワブキの株元のヤブコウジ。植え付け後3年目にして初めて実を付けました。

2023/11/25

ツワブキの花。奥の花には日が当たっていますが、手前の花は日陰にあります。K-3iiiのカメラ内raw現像でハイキーに仕上げています。

庭の様子(2023年10月21日~11月11日)東の庭

先週は南の庭の様子を紹介しましたので、今回は東の庭の様子を紹介します。

2023/10/21
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

鳥が種を落とした野良ばえ(ひとりばえ)でしょうか。植えた覚えの無い植物が赤く色付いていました。キヅタにしては3出複葉だし、西日本の低地にツタウルシは生えそうに無いし、少し悩みましたが、ネットで調べたところナツヅタは幼木のときには3出複葉になるようなので、ナツヅタだと思います。

今のところ可愛い姿で紅葉も綺麗なのですが、大きくなってしまうと大変そうです。当面は様子を見ようと思いますが、どうしましょうかねぇ・・・

yuusuget-tsukuba.hatenadiary.com

2023/10/26
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

ヤマボウシの紅葉。葉に傷みはありますが、背景のカレックス オシメンシス"エヴァリロ"とのコントラストが綺麗でした。

2023/10/26
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

左からカレックス オシメンシス"エヴァリロ"、クサソテツ、ヘレボルス ハイブリダス、オオバギボウシです。

2023/10/29
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW

2023/10/29
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW

7月末から咲き続けているホトトギス"青藤”です。青みがかった花色と細い茎の先に多数の花が付く浮遊感のある姿が気に入っています。

2023/11/4
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

高木は左からソヨゴ、エゴ、ヤマボウシシラカシ、アカシデです。エゴは黄葉するはずですが、我が家の庭では例年色付く前に葉が散ってしまいます。

2023/11/11
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited(この日の他の写真も)

手前はヤマボウシ、奥はアカシデです。このヤマボウシはイラガが発生してしまった株ですが、丸坊主にされる前に対処できたおかげで何とか紅葉を楽しむことができました。

ripense.hatenablog.com

2023/11/11

イソギクの開花が始まりました。手前の株は咲き始めですが、奥の株にはしっかりと黄色い花が付いています。

コバノミツバツツジ 2023/11/11

イソギク 2023/11/11

2023/11/11

ホトトギス"青藤”の足元ではバイカオウレンが赤紫に色付いています。

2023/11/11

シラカシの株元のフユイチゴに赤い実が付きました。小さいですが甘酸っぱくて食べられます。子供の頃はよくつまんで食べていましたが、我が家の庭ではまだ少ししか生っていないので彩りとして残すつもりです。

道路に面した東の庭は雑木と在来種中心の下草で構成した地味な庭ではあるのですが、作庭後3年を経て里山の林床のような落ち着いた雰囲気が出てきたと感じています。

 

庭の様子(2023年10月21日~11月4日)南の庭

今年は10月中旬ぐらいから秋晴れが続き、庭の土がカラカラになってしまうので、1-2週間に1回程度、地植えの植物にも散水をしています。

南の庭 2023/10/28
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited

昨年はアオダモが深い赤色に色付いたのですが、今年は色が深くなる前にほとんどの葉が散ってしまいました。イロハモミジやコナラは一部の葉が色付いてきましたが、本格的な紅葉はまだ先のようです。左がアオダモ、右手前がコナラ、右奥がイロハモミジ、更に奥がアカシデです。

2023/10/28
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited

南の庭奥、ナチュラリスティク(を目指す)ゾーンから東に向かって撮影。

2023/11/3
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW

フジバカマの後ろ、お隣の南天に午後の日が差して印象的でした。フジバカマの足元のユーパトリウム 'チョコレート'やユーパトリウム セレスチナム(青色フジバカマ)は花が終わりつつありますが、シードヘッドにも味わいを感じます。

2023/10/29
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW

2023/11/3
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW

フジバカマは下葉にうどんこ病が出てしまう上、高さが1.5mぐらいになるので、狭く日当たりの良くない我が家の庭では無理があるかなと思うのですが、植栽後3年で株が大きくなり見応えが出てきました。昨年も残すか迷ったのですが、場所や株の広がりのコントロールして活かす方法を考えねば・・・。

2023/10/29
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW

2023/11/3
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW

昨年は地植えにしていたのですが、乾燥気味の場所に植えたためか黄葉する前に葉が落ちてしまったため、鉢に上げたコムラサキシキブです。木陰で水切れしないよう管理してきたので、今年は葉が綺麗に残ってくれました。秋になったので、イロハモミジの株元に鉢を移動して紫の実と黄葉を楽しんでいます。

2023/11/4
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

リビングの正面では、左からタイワンホトトギスヨメナ、テンニンソウ、フジバカマが咲いています。

2023/10/29
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW

タイワンホトトギスにハナバチの仲間が訪れていました。

テンニンソウ(黄金葉)2023/10/29
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW

2023/11/4
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

こちらでは左から白花ホトトギスヨメナ、原種シクラメン ヘデリフォリウム(桃花)、ツワブキ、原種シクラメン ヘデリフォリウム(白花)が咲いています。

原種シクラメン ヘデリフォリウム(白花)2023/10/21
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

原種シクラメン ヘデリフォリウム(桃花)2023/10/28
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited

2023/10/21
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

白花ホトトギスは木陰に植えたのですが、高木の根で乾燥気味のせいか葉先が焼けてしまいました。それでも清楚な白花が美しいです。

2023/11/3(散水直後)
PENTAX K-3 Mark III / HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW

2023/11/4
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

昨年、種から育てて地植えしたヨメナも株が充実してまずまずの花付きとなりました。昨年に引き続きアワダチソウグンバイが発生してしまったのですが、被害が広がった際の切り戻しとソルビタン脂肪酸エステルのスプレー(カダンセーフ)で比較的綺麗な葉を保つことが出来ました。

ripense.hatenablog.com

 

ヒメハギ

2023年4月上旬、海岸近くの山道を散策していたところ道端に咲いた紫色の花に目が留まりました。鮮やかな紫色で個性的な花型、葉も銅色で魅力的な姿です。何の仲間の植物か全く見当が付かず、華やかな姿から最初は園芸品種の逸出かとも思いました。

2023年4月上旬 山口県中部
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR

自宅に帰って手元の植物図鑑をあたっても見当が付きません。そこで、植物判定アプリの「Picture This」をスマホにインストールし、この画像を読み込ませたところ、「ヒメハギ」と判定されました。

「Picture This」で示される見本画像はひょろっと徒長した姿だったので、「本当か?」と疑ったのですが、図鑑やネットで確認したところ確かにヒメハギで良さそうです。*1

PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
f8,1/100 等倍トリミング(ピントは大目に見てください)

花は紫色で、萼片が5枚、花弁が3枚、左右に広がった側萼片と花弁の先に白っぽい房状の付属体が付いているのが特徴のようです。

日当たりの良い乾いた環境に生えるようで、この付近では眺望のために尾根筋の木々が伐採された山道の道ばたに点々と咲いていました。

2023年5月下旬 山口県中部
PENTAX K-3 Mark III / smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

5月下旬、同じ場所を訪れてみると株元には実ができていました。

果実は円い萼片に挟まれています。この萼片は緑色で、まだ若い果実のようです。

こちらは萼片が茶色く枯れています。

同じヒメハギ科のうち、ヨーロッパ原産のトキワヒメハギは山野草として苗が販売されていますが、ヒメハギは市販されていないようです。

そこで、種を採取して播いてみることにしました。

未熟果?の種

完熟果?の種

萼片がまだ緑色の未熟果?の種は黒っぽく、萼片が茶色くなった完熟果?の種は茶色っぽい色でした。種の表面には毛が生えており、二股の白っぽい紐状のものが付いています。

これはエライオソーム(付属体)と呼ばれ、餌とするためアリが種ごと運び、エライオソームを外した種を捨てることで、種を分散してもらう仕掛けとのことです。

2023年5月28日、未熟果?31粒、完熟果?34粒をそれぞれセルトレイに1穴あたり2-3粒播きました。

2023/6/18

6月中旬、発芽を確認することができました。

2023/8/19

8月中旬、本葉が5-6枚に育った3株を2.5号スリット鉢に鉢上げしました。

2023/8/19

一番左が未熟果?から、他は完熟果?から出た苗です。その後、9月上旬に完熟果?からの3株を鉢上げしました。

鉢上げまで育ったのは、未熟果?が1/31で3.2%、完熟果?が5/34で14.7%。やはり萼片が茶色くなった実の方が発芽率が高いようです。

2023/10/18

8月に鉢上げした完熟果?の2株で大きい方の草丈は約6cmです。なお、未熟果?の1株は鉢上げ後に殆ど成長しなかった上、9月中旬に枯れてしまいました。また、9月に鉢上げした3株も出遅れたせいか、その後殆ど成長していません。

春の花は小さいながら鮮やかな紫色、花の無い時期も常緑の銅葉なので、上手く育てることが出来れば日当たりのグランドカバーとして使えるのではないかと期待しています。ただ、成長はゆっくりなので庭に下ろせるのは当分先になりそうです。

*1:その後も「Picture This」で分からない植物を調べてみましたが、種判別の精度はかなり高そうです。病害虫も判定できるようですが、そちらの精度は不明です。