造園業者さんによる植え付けが終わった後、私が持ち込んだ低木を植え付けるため東面の庭を掘ってみたところ、とても固い層に当たりました。上の写真の灰色の部分です。どうやらコンクリート土間だった場所の捨てコンクリートが残っていたようです。また、捨てコン層の下も固く締まった粘土質の赤土でした。
造園業者さんは現場に小型パワーショベルを持ち込んでいたので、植栽スペース全体の土壌改良を深い所まで行ったもの思い込んでいたのですが、植え穴の周辺のみ腐葉土とパーライトで土壌改良しただけのようでした。
このままでは、根が深く張ることが出来ないうえ、水が抜けず根腐れも心配です。そこで、土壌改良を行ってみることにしました。とはいえ、今更全体的な土壌改良は困難ですので、高木の株元に縦穴式土壌改良*1を行うことにしました。
縦穴式土壌改良は既存木の周辺土壌の通気透水性が不良である場合に根をなるべく傷めず施工でき、雨水浸透や土中への酸素供給を増やすことで樹勢回復に効果を上げているようです。
まず、ホームセンターで購入した穴掘り*2で縦穴を掘りました。この穴掘りは直径約75mmの穴を約60cmの深さまで掘ることができます。多少の小石があっても掘り進むことが出来るのですが、らせん溝の間を通らないような石があると、さすがにそれ以上掘り進めなくなってしまいます。
縦穴式土壌改良の参考にした書籍では、可能であれば透水層まで縦穴を掘り、穴に割竹を入れて埋め戻すとのことでしたが、60cm程度の穴では透水層まで到達しませんでした。また、割竹を入手することもできませんでしたので、透水・通気性の高いボラ土*3で穴を埋め戻しました。
南面の庭は新たに真砂土が入れられていましたが、20-30cmほど掘ると、東面ほどではありませんが粘土質になっていました。こちらも同様にボラ土で縦穴を埋め戻しました。
効果のほどは不明ですが、植栽後2年弱経った2022年11月現在、枯れた木はありませんので、無駄な作業ではなかったと思いたいところです。
造園業者さんとしては経験上、今回の土壌改良で十分だと考えていたのだと思いますが、東面の庭については非常に土質が悪く、現在も草花の育ちが非常に悪いです。
植栽工事が入る前に自分で土を掘ってみれば、非常に問題のある土質であることが分かり、全面的な土壌改良を依頼できたはずで、反省しています*4。