今シーズンはこれまでにクリスマスローズを4鉢(フォエチダス ‘ゴールドブリオン’,リグリクス,ダブルファンタジー,バーブームシフラ)も迎えており、今シーズンはクリスマスローズを増やさないと決めていたつもりでした。
ですが、先日園芸店で写真の開花株を見つけてしまいました。
少々高めの値段(税抜1800円)でしたが、オーレア系で葉色が明るく、一重ですがクリーム色の花色と控えめなスポットに一目惚れしました。開花した芽の他にも花芽が3-4個上がっているし、ポットを握ったところしっかりと根が張った様子でした。
次に来た時に売れていたら後悔すると思い、この株を買うことにしました。お店のレジの方にも「変わってますね」と声を掛けられ、意気揚々と帰宅しました。
早速5号に鉢増ししようとポットを抜いてみたところ、衝撃の光景が...
根鉢外側の根がほとんど腐っており、カビのような白い繊維状のものに覆われている部分もありました。
愕然としましたが、気を取り直し、腐った根を除去することにしました。
散水ノズルの水流で土を洗い流し、菜箸で根を少しずつほぐし、腐った部分を除去していきました。どうやら4号ロングポットに鉢増しする前の根鉢が複雑にルーピングしてしまい、太い元気な根が外側に伸びることができなくなったようでした。
最終的には根鉢がここまで小さくなってしまいました。
赤玉土・鹿沼土多めに腐葉土を混ぜた土で、販売時と同じ4号サイズのスリット鉢に植え替えました。肥料は与えない方が良いとは思いつつ、当面は根に当たらないだろうと、底の方に顆粒状ぼかし肥を少量混ぜ込んでおきました。
相当に根を切ったので今シーズンの花は諦めるべきでしょうが、せっかくの花なので少しの間、切らずに残すことにしました。
一週間経ち、株の体力温存のため開いた花はカットし、室内に飾りました。
写真左が今回のオーレア系、右は玄関前で後ろ向きに咲いてしまった'ダブルファンタジー'の花を摘んだものです。
今になって冷静に考えてみれば、ポットが締まっているだけで満足するのでは無く、スリットの間から根を観察しておけば、腐敗やカビのような物に気づけたかも知れません。
植え替えの手間も含めて多少高い勉強代でしたが、今後の苗の目利きに活かしていければと思います。